スウェーデンの『緩い』コロナ対策は成功するか―感染は収束に向かい、経済も比較的好調

「金貸しは、国家を相手に金を貸す」さんからの情報です。


 

 

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日本では、コロナウイルスの第2波が問題になり、今にも緊急事態宣言が出されそうな勢いです。マスコミも連日、危機をあおる報道を続けています。専門家も活動の全面的な自粛を強く要請しています。では世界で唯一ロックダウンを実施しなかった国、スウェーデンは今どうなっているのでしょうか。

スウェーデンのロックダウンしない独自対策について、マスコミは一貫して否定的な立場をとり続けてきましたが、最近になってその評価が少しずつ変わってきています。7月中旬には、ロックダウンしなかったにもかかわらずロックダウンした国と同じぐらい経済も低迷し、人口当たりの死者数は世界トップクラスで良いところ無しとう報道も見られました。

しかし、7月後半あたりから報道に変化が見られます。まず大きいのが感染の収束です。ヨーロッパ諸国で第二波で感染者が拡大し始めた時期に、スウェーデンでは感染者数が減少に向かい始めます。4月半ばまで1日100人を超えていたスウェーデンの新型コロナによる死者数は、7月初めには10人前後まで減り、最新の直近7日間の死亡者数の平均値は2です。

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さらに経済面では、欧州のユーロ圏がロックダウンの影響で今年のGDP成長率がマイナス8%と予想されるのに対し、緩やかな規制にとどめたスウェーデンはマイナス4%にとどまるとの予想、2020年度の第1四半期で経済成長した唯一の国だったとの報道もあります。

これまでのスウェーデンに対する否定的な報道は、コロナウイルスの恐怖を増幅するためにマスコミが事実をゆがめた報道だったことが明らかになりつつあります。日本のマスコミは、相変わらず過剰にコロナの恐怖をあおる報道を続けていますが、冷静になって事実を判断する必要があります。

 

■コロナ禍「経済優先」したスウェーデンの悲惨 死亡率が増え、経済も近隣国同様の状況に2020年7月19日

スウェーデンのコロナ死者数は5500人を突破した。アメリカの死者が13万人を超していることを考えれば、それほどひどい数字には見えないかもしれない。しかしスウェーデンの人口は、たったの1000万人なのだ。100万人当たりに換算すると、その死者数はアメリカを4割上回り、ノルウェーの12倍、フィンランドの7倍、デンマークの6にもなる。

同国経済は今年4.5%のマイナス成長に陥る見通し。従来の1.3%成長見通しから大幅に下方修正されている。5月の失業率も9%と、3月の7.1%から跳ね上がった。

要するに、スウェーデンは期待された経済的なメリットを得ることもなく、圧倒的に高い死亡率を抱え込んだことになる。

■独自のコロナ対応貫くスウェーデン2020年7月22日

スウェーデン国内でもロベーン首相とコロナ戦略を主導した疫学者テグネル氏への批判が高まってきた。この数週間、野党側は政府に疑問を呈し始め、メディアも一層批判的になっている。最近の世論調査では、政府の戦略に対する国民の支持が低下しつつある。

感染者が増えるばかりで、国民の抗体保有率はあまり上昇していない。このため、高齢者多数を犠牲にしただけで、戦略は失敗だったという声が根強い。ただ、4月半ばまで1日100人を超えていたスウェーデンの新型コロナによる死者数は、7月初めには10人前後まで減り、減少傾向が鮮明になっている。

一方、経済面ではどうか。欧州のユーロ圏はロックダウンの影響で今年の国内総生産(GDP)成長率がマイナス8%と予想されるのに対し、緩やかな規制にとどめたスウェーデンはマイナス4%にとどまるとの予想が出ている。

■スウェーデン経済は「悪い集団の中では最高」だった…最新の調査報告で2020年7月28日

ヨーロッパの多くの国と違って、スウェーデンは厳しいロックダウンを実施しなかった。そして現在、その成果が出てきているという。少なくとも経済に関しては。

キャピタル・エコノミクスが発表した報告書によると、スウェーデンの経済はヨーロッパの中で影響が最も小さく、「悪い集団の中では最高」と評されている。

スウェーデンはパンデミックによる経済的な影響を免れなかったが、2020年度の第1四半期で経済成長した唯一の国だったと、報告書では述べている。

■欧州各国で感染が急増するなか、「集団免疫戦略」のスウェーデンは収束へ2020731

WHO(世界保健機構)が今週29日に発表した最新の報告によると、29日までの14日間に確認されたスウェーデンの人口10万人あたりの新規感染者数は、それ以前の14日間と比べて54%減と大幅に減少した。一方、スペイン、フランス、ドイツ、ベルギー、オランダなど他の欧州各国では、同時期の比較で新規感染者数が40200%増加した。

直近7日間の死亡者数の平均値で見ても、スウェーデンでは1日の死亡者数が最多の115人となった415日前後をピークに減少傾向にある。最新の直近7日間の感染者数の平均値は154人、死亡者数の平均値は2だ。

一方で、「(集団免疫戦略の)失敗と言えば、当然ながら死亡者数だ。これは高齢者ケア施設と大きく関連している。現状、施設の状況は大きく改善され、高齢者施設での死亡者は大きく減少した」と、戦略の失敗点についても語った。

■スウェーデン、新型コロナ打撃は欧州で最も軽度か-2Q成長率に注目202083

スウェーデンは注目を集める4-6月(第2四半期)国内総生産(GDP)を5日に発表するが、ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想中央値によれば、7%前後の縮小が見込まれている。

GDPが予想に一致した場合、スウェーデンにとっては過去最悪の落ち込みとなるが、米国やユーロ圏の縮小幅に比べて相当軽いと言える。「スウェーデン経済は緩いロックダウンにもかかわらず、無傷というわけではなかった。ただ第2四半期のGDPの落ち込みはユーロ圏と比べて3分の1程度だった可能性があると考えている」と指摘した。