NHK『100分de名著』でカントの『純粋理性批判』の3回目 理性の性質と限界と暴走について

天野統康さんのブログ「金融システムから見る経済社会論」より転載させていただきます。


 

 

古今東西の名著の内容をわかりやすく4回シリーズで紹介してくれるNHKの「100分de名著」という番組。

 

6月15日の放送は18世紀のドイツの哲学者カントの『純粋理性批判』の解説の三回目。

 

「宇宙は無限か、有限か」が放送された。

 

(NHK 100分で名著より転載)

理性が本来の限界を超えて推論を続けると必ず陥ってしまう誤謬。中でも「世界全体についての認識」を例にそうした誤謬の検証を行うカント。例えば「宇宙は無限か、有限か」。宇宙に時間的な始まりがあるとすると、その前には時間が存在しないことになり、いかなる出来事も生じず宇宙は誕生しないことになる。逆に宇宙に時間的な始まりがないとすると、現在までに無限の時間が経過したことになるが、無限の時間とは経過し終えないもののはずだから現在という時間は決して訪れないことなる。このように、対立するどちらの論も成り立たない矛盾をアンチノミー(二律背反)と呼び、この検証を通じてカントは理性の限界を鮮やかに浮かび上がらせる。第三回は、理性が自ら陥ってしまう誤謬の解明を通して理性や科学的思考への過信に警告を鳴らす。

https://t.co/MqZNRZLaqt

(転載終了)

 

人間の理性の限界の事例で、

 

宇宙が有限か無限か、
宇宙に始まりはあるか、無いか、

 

などは空間と時間の中でしか物事を推測できない人間理性では
答えが出ないものであるという部分はとても分かりやすく解説していた。
 

しかし答えが出ない事例で、

神がいるか、
魂は不死か

 

がだされていたが、これらは理性で答えがでるものだ。

 

このような答えを出したのは、カントがいた18世紀のキリスト教世界では、神の存在を懐疑するだけでも物議をかもした背景もあるだろう。

 

とりあえず知りえない事にも答えをだしたがる理性(推論の能力)の暴走を止めるには、

理性の性質を知ることと、自らが情報量的にも認識的にも極僅かのことしか知らないという認識の有限性、

つまり「無知の知」を知ることだ。

 

そうすれば、理性の推論から無理やり答えを導きださず、分からないものは分からない、

として保留にすることが出来る。

 

また絶対的な答えなどないということも理解できる。

 

 
来週の4回目は道徳と自由について。

 

これは民主主義の原理にもつながってくる内容なので次回も期待したい

 

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100分で名著の「カント 純粋理性批判」の解説本。

あまりにも分かりやすく、おもしろかったので、一気に読んでしまった。

難しいことを簡単に解説してくれる良心的な作品の見本だ。

 

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(記事終了)

 

 

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