スウェーデンの『緩い』コロナ対策は成功するか

「金貸しは、国家を相手に金を貸す」さんからの情報です。


 

20200423_03

「ロックダウンをしようがしまいが、それとは関係なく新型コロナウイルスは70日間で収束する」という論文が、イスラエルの著名な数学者で、テルアビブ大学サイバーセンターの責任者でもある教授によって発表されたという投稿を見て、外出制限を行っていないスウェーデンのコロナウイルスの感染状況がどうなっているか調べてみました。 

まず、スウェーデンのコロナ対策ですが、外出制限は行っておらず、簡単に言うと3密を避けるように各自が注意して行動するという緩い規制です。スウェーデン国内にも、『研究者らは地元紙への寄稿文で「(事態悪化を防ぐ)迅速かつ抜本的な措置」が必要とし、政府に政策見直しを迫った』と言うように、このままではパンデミックになると心配している人は当然います

一方で、スウェーデン保健当局の疫学者は「首都人口の多くが免疫を獲得し、感染抑止に効力を発揮し始めた。数理モデルは5月中(の集団免疫達成)を示している」と解説しており、このままパンデミックに至らず、コロナウイルスを抑え込めると予測しています。

では、スウェーデンの感染者数の実態はどうなっているでしょうか。最新のグラフを見ると3月初旬から一気に感染者数が増大していますが、4月初旬から増加の勢いが鈍化し、424日をピークに減少に向かっているように見えます。427日には4月に入って初めて感染者数が300人を切っています。

image045

このグラフだけでスウェーデンのコロナ対策が成功に向かっていると断定することはできませんが、少なくともパンデミックに向かってまっしぐらという状況ではないようです。 

 

■スウェーデン “緩い”独自のコロナ対策2020423

新型コロナウイルスの感染拡大によって、各国が外出制限などの厳しい措置を続ける中で、独自の路線で注目されているのが北欧のスウェーデンだ。「50人以上の集会を禁止」しているほか、「公共の場では人と一定の距離を取ること」、「仕事はなるべく家で行うこと」などを呼びかけている。ただ「外出制限」は行っておらず、市民は比較的自由な生活を送っている。こうした“緩い”措置で感染拡大を抑え込めるのか。現状を取材した。

高齢者とは離れるようにしている」「消毒液を使うし、手を洗い、他の人と握手しないようにしているけど、それ以外は普通の生活だ」レストランでは、政府の指示に従って人が密集するカウンター席の使用は禁止しているが、テーブル席はふだん通り営業を続けている。また、学校を休校にすれば社会的な影響が大きいとして、小中学校は通常どおり授業が続けられている。感染対策の多くは一人ひとりの意識に委ねられているのが実情だが、これまでのところ他の国のような爆発的な感染は起きていない。

スウェーデンの新型コロナウイルス対策の責任者は、個人の責任ある行動で感染の拡大を遅らせることが重要だと強調する。「感染が一気に広がらなければ、医療体制や社会のシステムを通常に近い形で運営できる。厳しいか緩いかが問題なのではなく、スウェーデンで効果があるのかどうかが問題なのだ」

スウェーデンでは、先月(3月)下旬から高齢者や移民のコミュニティなどで感染が広がり、感染者数は1万5000人(WHOまとめ4月22日現在)を超えた。政府は、今の方針に固執はせず、必要な場合には規制を強めることもあり得ると強調している。前例のない事態への対応に、各国は今も、手探りで対応を続けていて、スウェーデンの独自の路線が正しかったのかどうかが明らかになるまでには、まだ時間がかかりそうだ。 

■「封鎖せず」独自路線 自主性尊重、「集団免疫」目指す―スウェーデン・新型コロナ2020424

多くの国がロックダウン(都市封鎖)状態にある欧州で、封鎖をしない北欧スウェーデンの「独自路線」が注目を浴びている。ソフト対策の背景には、強制より個人の自主性を尊重する伝統が根強いほか、医療制度が充実し医療崩壊の懸念が少ないことなどがある。さらに多数が自然感染して免疫を持つことでウイルスを抑制する「集団免疫」の形成も念頭にあるとされる。

スウェーデンでは23日時点、感染者が約1万6000人なのに対し、死者は2000人近くに上る。厳格な外出規制を実施している隣国フィンランドやデンマークなどと比べ高い致死率で、封鎖しないことによるリスク増に対する懸念も強い。報道によれば、スウェーデンの研究者らは地元紙への寄稿文で「(事態悪化を防ぐ)迅速かつ抜本的な措置」が必要とし、政府に政策見直しを迫った

 一方、スウェーデン保健当局の疫学者、アンダース・テグネル博士は最近、地元メディアに「首都人口の多くが免疫を獲得し、感染抑止に効力を発揮し始めた。数理モデルは5月中(の集団免疫達成)を示している」と解説。「独自路線」が功を奏するかどうか、世界が展開を注視している。 

■新型コロナウイルス グラフで見る世界各国の感染者数 (119日~427)

世界各国の毎日の感染者数の変動がわかるグラフが掲載されている素晴らしいサイト。世界的に、コロナウイルスの感染が収束に向かっている様子が感じられる。