バーニーがトランプを破るための民主党最良の希望である理由

Finian Cunningham
2020年2月14日
Strategic Culture Foundation

 おそらく民主党は、あらゆる機会に、彼を反射的にあざ笑うのではなく、変化のために、時には、トランプ大統領に耳をかたむけるべきだ。民主党は、徹底的に憎んでいる共和党現職の打倒に必死だ。民主党が、激戦の中から大統領候補を指名する準備をする中、一体誰が、11月、大統領選挙に勝利する最良の可能性をもたらすだろう?

 大統領自身によれば、彼が最も恐れているのは、バーニー・サンダースだ。

 今週、サンダースと億万長者の大物マイケル・ブルームバーグ、どちらに対抗して立候補するのを好むか尋ねられて、トランプはホワイトハウス記者団に言った。「率直に言って、私はバーニー・サンダースより、ブルームバーグに対抗して立候補したい」。「なぜなら、皆が彼が好きかどうか、彼と意見が一致するかどうにかかわらず、サンダースには本物の支持者がいる。私は彼が言っていることは、とんでもないと思う。だが、彼には支持者がいる。ブルームバーグは金で買っているだけだ。」

 メディア王で、ニューヨーク市前市長ブルームバーグは自身を民主党大統領候補として売り込むため、何千万ドルも使っている。党は7月に、ミルウォーキー大会で候補者を指名するだろう。

 だが民主党予備選挙がアメリカ全土で進行するにつれ、初期にリードしているのはバーモントの78歳の上院議員バーニー・サンダースだ。自称社会主義者は、獲得代議員数を通して大失敗にもかかわらず先週アイオワで一般投票を獲得した。今週、サンダースはニューハンプシャー州での投票でトップになった。

 今月末、カリフォルニアとテキサスのような巨大な州でスーパーチューズデーのレースが起きる前に、民主党選挙運動は、ネバダとサウスカロライナに進む。

 ニューハンプシャーでの勝利演説で、サンダースは熱狂的な支持者に語った。「我々はネバダに行く、我々はサウスカロライナに行く、我々は次も勝つつもりだ。この勝利は、ドナルド・トランプの終焉の始まりだと申し上げたい。」

 ホワイトハウスに向かってトランプと戦うことにサンダースが確信を持っているのは、トランプが彼を恐れているのと同じ理由だ。サンダースには、支持者と選挙運動組織者の手ごわい草の根運動があるのだ。他の民主党候補者は誰も、支持者の間で同じ活気を呼び起こせていない。サンダースは青年、学生、労働者や少数民族という人口上重要な集団に接近した。彼はうらやましい肝心な勢力、大衆の勢いを活性化させたように思える。

 もう一つの重要な政治的武器は政策だ。サンダースは言う。「我々の政策は、この国の労働者家庭の痛みに向けて語っている」。

 アイオワとニューハンプシャーの後、エリザベス・ウォーレン上院議員と、元オバマの副大統領ジョー・バイデン、二人の選挙スターは失速した。

 しかしながら、ピート・ブティジェッジとエイミー・クロブチャー上院議員はサンダースと民主党候補者になろうとして競う二人の候補者になった。彼らはニューハンプシャー予備選挙で、それぞれ二位と三位だった。

 これら候補者のいずれも、最近まで比較的無名だった。クロブチャーは、有権者がほとんど常に彼女の名前を、どうつづるか知らないと冗談を言いさえしている。インディアナ州サウスベンド前市長ブティジェッジは、若者らしいイメージと、CIA機密活動につながるとされるアフガニスタンでの軍人としての不透明な戦歴がある。

 民主党支配層が、大半の有権者に対する訴求力を最大にしようとして、ブティジェッジとクロブチャーを「中道派」候補者として育てているのは疑惑にとどまらない。

 今週ニューヨーク・タイムズは、こう書いている。「民主党の競争は、党が民主社会主義者サンダースで左傾するのか、ブティジェッジ、あるいは三位につけているエイミー・クロブチャー上院議員で、中道で行くのかに帰着するように思われる。」

 ニューヨーク・タイムズは「民主党の伝統的な構造は、彼の革命的な民主社会主義というレッテルの不安から、サンダースに対して結集するよう構成されている。」と認めて、サンダースに対して党による裏切りの可能性を漏らした。

 悲惨な結果になった2016年の戦術的な、反民主的企みが繰り返される危険がここにある。当時、バーニー・サンダースは、今回の選挙でもしているのと同様、ワシントンにおける根本的変更に向けて、青年と労働者を活性化させていた。だが4年前、民主党幹部は、大統領候補としてヒラリー・クリントンを支持する方が分別があるのだと思っていた。民主党支配層は、すさまじい縁故主義で、クリントンが、味気ない中道主義と大企業とのつながりで、多くの普通のアメリカ人に嫌悪されているのが見えなかったのだ。

 2016年、バーニー・サンダースに大統領立候補の機会を与えるのを拒否して、民主党支配層は、普通の党員とより広範な有権者の民主主義への希望を無視しただけでなく、必然的に、「沼」として知られるワシントン二大政党戦争挑発にうんざりしている国民の大規模な有権者の不満を、型破りのドナルド・トランプに、かき集めさせたのだ。

 今回、信じられないことに、堕落した民主党支配層は、連中の問題がある中道という概念について何か学んだ兆しがないのだ。

 選挙に勝つために必要なのは人々の不満と熱情に語れる政治家だ。2016年、トランプは、煽動政治家のふりをして、それに成功した。

 アメリカのすさまじい経済不平等と社会崩壊を考えれば、必要なのは、アメリカ寡頭政治による、うすぎたない捕食性資本主義国家に対して、人々の強い怒りをかき立てることができる候補者だ。それは安全な平凡な「中道派」にはできない。腐ったシステムに対する本格的政治反撃が必要だ。

 イギリスのインデペンデント紙のインタビューで、サンダースの兄ラリーが、バーニーが、なぜトランプに挑戦する男なのかについて、下記の見解を語った。

 イギリスで暮らしている退職した学者で政治運動家のラリー(84)はこう言った。「選挙は重要な問題を巡って戦われるだろう。誰が何を手に入れるか、財産と収入が億万長者に向けられてしまうのかどうか、誰でもまともな暮らしの可能性が得られるかどうか。その中で、もしバーナードが先導すれば、民主党が勝つだろう。もし誰か穏健中道派が先導すれば、彼らは相当苦労するだろう。トランプがいるのだから、我々は数十年、中道なのだから。中道ということは、本当の中道を意味せず、権力を持った人々が異議を申し立てられずにすむことを意味する。」.

 バーニー・サンダースは勝利の時代精神をとらえたように見える。そしてトランプはそれを知っている。民主党幹部とは違って。

 Finian Cunninghamは主要報道機関の元編集者・記者。国際問題について多く書いており、記事は複数言語で刊行されている。
 個々の寄稿者の意見は必ずしもStrategic Culture Foundationのものを意味しない。

記事原文のurl:https://www.strategic-culture.org/news/2020/02/14/why-bernie-is-democrats-best-hope-beat-trump/

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