反グローバリズムの潮流(スペインは4月に政権崩壊したまま、年を越す?)

「金貸しは、国家を相手に金を貸す」さんからの情報です。


 

 

_109604972_fc3f7eeb-a719-46ad-ba67-3bfd680dff36スペインでは、4月に総選挙が行われ、社会労働党が第1党を維持しましたが、連立政権が樹立できず、再度11月に総選挙が行われました。しかし、第1党の社会労働党は議席を3議席減らし、さらに苦しい状況に追い込まれました。現在、政権樹立に向けて連立協議を進めていますが、年内に新政権を樹立するのは難しい状況のようです。何が起こっているのでしょうか。スペインでも、ナショナリズムを掲げたVOX ボックスが躍進していると言う点では、ヨーロッパ全体の流れと合致していますが、混乱を生んでいる一つの原因が、カタルーニャの独立問題です。スペイン国家の独立性と言う民族主義を掲げながら、カタルーニャの独立を否定するのは論理的には大きな矛盾をはらみます。一方で、グローバリズムを掲げる政党にとっても、人権擁護と言う面では接点がありますが、民族の独立はグローバリズムに逆行するため容易に認めることはできません。

イギリスでも、EU離脱の先に、スコットランドやアイルランドの独立問題が危惧されていますが、今後、ヨーロッパのナショナリズムはEU崩壊にとどまらず、国家の崩壊にまで突き進んで行くのかもしれません。革命や独立運動と言った過激な国家崩壊ではなく、スペインのような政権が樹立できないと言う消極的な国家崩壊が、今後の国家崩壊の一つの姿なのかもしれません。

 

■スペイン総選挙、極右が躍進 与党は過半数届かず2019年11月11日

スペインで10日、総選挙(下院定数350)の投開票があり、ペドロ・サンチェス首相率いる中道左派の与党社会労働党が第1党を守った。しかし、獲得した議席数は120にとどまり、過半数には届かなかった。一方、極右政党ボックスが大幅に議席を増やした。

開票の結果、中道右派の国民党が88議席を獲得し、第2党になった。解散前の66議席から積み増した。第3党には52議席を取ったボックスが躍進。解散前の24議席から倍増以上の伸びをみせた

■スペイン左派2党、連立向け合意 他勢力と協議へ2019年11月13日

スペインで10日行われた今年2度目の総選挙を受け、下院(定数350)第1党を維持した穏健左派、社会労働党(PSOE)のサンチェス首相は12日、再任に向け、急進左派ポデモスのイグレシアス党首と連立政権樹立を目指す原則合意を結んだ。サンチェス氏は記者会見で「革新主義の政府となる」と強調した。ただ両党の議席は合わせて155にとどまり、過半数の176には達しない。両氏は下院で首相の信任投票可決に必要な協力を得るため、他党と協議する考えを示した。

■11月総選挙とスペインの政党のまとめ2019年11月16日

PSOEスペイン社会労働党。1879年に創立され、当時はマルクス主義を掲げて反君主制を支持。現在は社会民主主義に転じて君主制を支持する中道左派の立場を取ります。2018年6月にライバルPPのラホイ前政権が不信任決議により退陣し、党首ペドロ・サンチェスが現スペイン国の首相となりました。4月の総選挙では123議席を獲得しましたが11月に獲得できたのは120議席に留まりました。

PP国民党。当初は元フランコ政権内の保守政治家らで構成。1989年に路線を変更した中道右派PPとして再出発しました。1996年、2000年、2011年、2015年の選挙で政権を獲得。汚職などで支持率を減らし2019年4月の総選挙では過去最低の66議席でしたが、11月の総選挙で88議席まで復調しました。

VOX ボックス。2013年に創立した極右政党。4月の総選挙で24議席、そして11月の総選挙では52議席を獲得し第3党に躍り出た。不法移民の追放、反LGBT、闘牛の活性化など排外主義的・伝統主義的な立場を取っています。カタルーニャ独立運動を受けて、それに反対する無党派層の支持を集めた。

UPポデモス連合。若者を中心に支持を集めている左派政党。スペイン国内の経済危機や失業率が22%を超えた貧困問題などで怒った国民たちが大規模デモを行い、その流れで2014年に発足しました。党員の中には多くの大学教授や知識人が含まれています。YoutubeやSNSなど21世紀のインターネットメディアを駆使した選挙活動によって支持層を広げています。

C’sシウダダノス。激化するカタルーニャ民族主義・独立主義と反対の立場を取る人たちの受け皿。独立反対の立場から、カタルーニャ内部ではリベラルな一方で国内全体の観点からは保守的であるなどの党内の内部矛盾をうまく打開できず、党首アルベール・リベラも人望を集められずに急速に国民の信用を失い、11月はわずか10議席という惨敗

■カタルーニャ州独立を掲げる政党、スペイン首相支持へ2019年11月26日

スペイン北東部カタルーニャ州の独立を掲げる政党「カタルーニャ共和主義左翼(ERC)」の党員投票が25日あり、独立への協議を進めることを条件に、今月新たに発足した政権を支持することが決まった。スペインは今月10日、4年間で4回目、今年だけでも2回目となる総選挙を開いた。社会労働党は現在、反資本主義を掲げる政党ポデモスとの連立政権の樹立を探っているが、社会労働党とポデモスを合わせても155議席で、過半数の176議席には届かない。サンチェス氏はERCの13議席と、他の左派やバスク地方の政党の議席を加えることで、政権を維持したい考えだ。

開票の結果、中道右派の国民党が88議席を獲得し、第2党になった。解散前の66議席から積み増した。第3党には52議席を取ったボックスが躍進。解散前の24議席から倍増以上の伸びをみせた。

スペインは経済状況が不安定で、経済成長は鈍化。失業率は改善しているが、それでも欧州連合(EU)で2番目に高い。カタルーニャ州では、独立運動の指導者たちが刑務所に収監されたことを受け、大規模の抗議運動が散発している。一部は暴動に発展し、何百人ものけが人が出ている。

■カタルーニャ政党との協議前進、政権樹立に向け-スペイン社会労働党2019年12月4日

連立政権の樹立を図るスペインの社会労働党は3日、カタルーニャ自治州の独立を掲げる地方政党、カタルーニャ共和左派(ERC)とカタルーニャ社会党(PSC)との第2回協議で前進がみられたと発表した。連立政権の樹立を図るスペインの社会労働党は3日、カタルーニャ自治州の独立を掲げる地方政党、カタルーニャ共和左派(ERC)とカタルーニャ社会党(PSC)との第2回協議で前進がみられたと発表した。

■スペイン暫定首相、組閣要請受け入れ 各政党に協力呼び掛けへ2019年12月12日

スペインのサンチェス暫定首相は11日、フェリペ6世国王からの組閣要請を受け入れたことを明らかにし、来週から各政党に協力を呼び掛ける方針を示した。サンチェス氏は、記者団に対し「スペイン国民は怒りや衝突にうんざりし、再び政治を信頼したいと望んでいる」と語った。ただ、新政権が議会の承認を経て発足するまでにはまだ数週間かかる見通しだ。

選挙の2日後には急進左派ポデモスと連立政権を樹立することで基本合意したと発表したが、両党を合わせた議席数は155で、過半数の176議席に届いていない。こうした状況からPSOEは先月、スペイン北東部カタルーニャ州の独立を掲げる政党カタルーニャ共和主義左派(ERC)と協議を開始した。サンチェス氏は11日、ERCとの協議の詳細には言及せず、各政党に政治的こう着状態の打開に向け「責任」ある行動を呼び掛けた。