アフガニスタン戦争に関するいくつかの真実

2019年12月10日
Moon of Alabama

 ワシントン・ポストがアフガニスタン復興特別査察官(SIGAR)事務所の400以上のインタビュー、約2,000ページの記録書類と要約を公開した。インタビューはアフガニスタン戦争に関係する当局者と兵士たちとのものだ。

 ペーパーの3 シリーズを通読するのは気が滅入る。部内者の意見や話は、予想通り、とほうもなく衝撃的だ。

「我々にはアフガニスタンの基本的理解が欠如していた - 我々は自分たちが何をしているかわかっていなかった」と、ブッシュとオバマ政権で、ホワイトハウスのアフガン戦争責任者として勤めた陸軍中将ダグラス・リュートが、2015年の政府インタビュアーに語った。彼はこう付け加えた。「我々はここで何をしようとしているのだろうか? 我々は自分たちが何をしているの皆目分かっていなかった。

 2001年以来、アメリカはアフガニスタンに一兆ドル以上費やした。金の大部分はアメリカ合州国「請負業者」に還流した。何であれ、賄賂と汚職がもたらすもののかなりの部分は、アフガン当局者によってドバイ不動産に投資された。

公式には、アメリカ当局者は収賄は決して許さなかったとを強く主張する。だが、「学んだ教訓」インタビューで、彼らはアフガンの黒幕連中、ワシントンの同盟者が何のおとがめもなく強奪するのを、アメリカ政府が見て見ぬ振りをしていたのを認めた。

数回アフガニスタンに派遣され、戦争を担当するアメリカ将官三人に助言した陸軍大佐クリストファー・コレンダは、ハミド・カルザイ大統領率いるアフガン政府は、2006年までには「泥棒政治へと自己組織」したが、アメリカ戦略にとっての、その致命的な脅威をアメリカ当局者は認識しそこなったと語った。

 アフガニスタン一般国民にはごく僅かの金しか行きわたらなかった。届いた場合には、アフガニスタンには決して維持可能ではないプロジェクトに浪費された。汚職は、多くのアフガニスタン人がなぜタリバン支配を大目に見たり、好んだりする理由の一つだ。(地図で「争われている」ことを示す色の薄い地域は、実際はタリバン支配地域だ。)


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 戦争は初めから全く不要だったし、不要なのだ。

退役海軍特殊部隊隊員で、ブッシュとオバマの下のホワイトハウス当局者だったジェフリー・エッガースは、アメリカ兵をアフガニスタンに駐留させておくことに対し、その前提を問おうとした人々はごく僅かだと述べた。

「学んだ教訓」インタビューで「アルカイダに攻撃された時、我々はなぜタリバンを敵にしたのでしょう? 我々はなぜタリバンを打倒したいと思ったのでしょう?」とエッガースは言った。「集団として、体制には一歩後退して基本前提を問う能力がないのです。」

 戦争はいかがわしい商売だったし、今もそうだ。戦争には、金を納税者から特定利益集団へと動かすこと以外何の目的もないのだ。盗みを正当化するために、政治家や軍司令官連中は繰り返し国民にウソをついてきた

インタビューされた人々の一部は、大衆を誤導しようという、アメリカ政府による明らかな継続している意図的な取り組みを語った。実際はそうではないのに、アメリカ合州国が戦争に勝っているよう思わせるため、カブールの軍司令部でもホワイトハウスでも、統計を歪曲することが良くあったと言った。

「できる限り良い状況に見せるため、あらゆるデータが変更されました」と、2013年と2014年、アメリカ軍司令官の対内乱鎮圧作戦上級顧問を勤めた陸軍大佐ボブ・クロウリーが政府インタビュアーに言った。「例えば調査は全く信頼性のないものでしたが、我々がしていた全ては正しく、我々は、居据わり続けるだけの存在になったのです。」

 居据わり続けるだけの存在

 アフガニスタン大統領選挙は今年3月に行われるはずだった。日程は二度変更され、最終的に9月に行われた。結果は10月に発表されるはずだったが、日付は11月に延期された。更に選挙委員会は二度目に発表の無期限延期を決めた。

 アフガン政府高官連中の地位は実にもうかるのだ。指導者連中の誰も他人を入れようとしない。

 今トランプ政権は、何らかの平和協定を交渉すべく、再びタリバンと話をしている。 タリバンが設定する条件は明確だ。彼らは外国軍隊の国内駐留を認めない。駐留アメリカ兵12,000人は何ら意味ある目的に役立っていないのに、米軍とCIAはそれに同意するのをいやがっている。

 アフガニスタンから撤退する唯一の方法は、アフガニスタンから撤退することだ。トランプは軍隊に撤退するよう命じるべきだ。彼ら全員。無条件に、実行可能な限り早急に。カブールのおえら方はドバイに引っ越し、タリバンはカブールを引き継ぎ、数カ月、あるいは一年以内に、国を平定するだろう。そうなって始めて、アフガニスタンが願わくは、腐敗していない指導者に支配された時、分別を持って国を発展させることが可能になるだろう。現在戦争に使われている金の1%以下で、多くのことをなし得るはずだ。

 だが、それだけが意味あるものなのだから、実現するまい。

(今はMoon of Alabama資金募集週間だ。是非我々の活動の支援をお考え願いたい。)

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2019/12/some-truth-about-the-war-on-afghanistan.html#more

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 昨日か一昨日大本営広報部の夕方番組をながめていると、ネットで受ける発信の秘訣らしき話題。要旨は「自分の意見を書くといやがられる。カラオケで好きな歌ばかり歌うおじさんと同じだ。調べた事実を並べるのが良い」ということらしかった。空気を読み異論は避けろということだろうかと、カラオケで好きな歌ばかりの老人は思う。

 記事中にある『戦争はいかがわしい商売だ』は、ありがたいことに、時代を超えた戦争の教訓 今こそ読むべき スメドリー・バトラー将軍『戦争はいかがわしい商売だ』完全日本語訳 Smedley Butler, WAR IS A RACKET: Japanese Translation で読める。

 数日前インフルエンザ予防注射を受けた。岩上氏の罹患で延期になったインタビューがあるのが残念。

<インタビュー延期のお知らせ>12月16日に予定していた「岩上安身による日本共産党・田村智子議員インタビュー第2弾」は岩上安身が昨日インフルエンザに罹患したことが明らかになったため、延期となりました。ご了承ください。