ロシア・トーク番組人気司会者が世界大国の合州国がなぜ崩壊しつつあるかを語る(ビデオ)(Vesti)

2019年9月6日金曜日
ロシアTVニュース

 本記事はRussia Insider初出。

 アメリカは、ロシア同様、常に拡大に関心を持っていた。ルイジアナ購入、アメリカ西部の征服やアラスカ併合を通して、アメリハは今日そうである世界強国になった。この文脈で、トランプ大統領がデンマークからグリーンランドを買いたいと思うのは自然だ。地球全体の温度が上昇するにつれ、グリーンランドと北極圏は一層高価になるだろう。

 だがアメリカの権力は既に頂点に達したのだろうか? アメリカの力は間もなく拡張しすぎになるのだろうか?

 書き起こし

 カレン・シャフナザーロフ、映画監督、ロシア人民芸術家

 私は人は変わらないと聞いているし、そう思っている。 我々は一緒に我々の地球を終わらせるのだろう。地球温暖化現象が起きつつある。世界のほぼ半分が世紀の半ばまでに水没すると言われている。政治家も兵士たちも同じことについて話をしている。結局どこで軍事基地を築くことが可能だろうか。世界は同じだ。この意味で、トランプは本当に実利的な人物だ。国境は変わったし、変わっているし、変わるだろう。私はヨーロッパのあらゆる国境は神聖であることを規定したヘルシンキ合意があったと繰り返して言っている。そのヘルシンキ合意はどこにあるだろう? その時以来、ヨーロッパで全てが変化した。そして誰もそのことを気にかけない。

 グリーンランドについて何を言うべきだろう。 一方で、トランプ大統領は、忘れ去られるだろう多くのことを言うが、彼の言葉には、多少のアメリカの論理がある。もし私がアメリカ人だったら、私はグリーンランドを得ることを拒否しないだろう。特に私の考えでは、それは彼らにとって、さほど困難なことではないから。もちろん、私はもっと前に、トルーマンの下で、彼らはそうできたはずだと思う。私は彼らが第二次世界大戦、あるいは第一次世界大戦後、非常に容易にそれをすることができたはずだと思う。どうやら、当時、彼らはそこに興味を持っていなかったのだ。それは氷で覆われた領域だった。北極圏は、ほとんど閉じていた。大きな可能性はなかった。それで、私は彼らは本気で深刻に取り組まなかったのだと思う。彼らは今それに興味を持っているのかもしれない。さらに一定の努力で、彼らはそれを実現できると私は思う。概して、彼らは今グリーンランドに精通しているように見える。明らかに、それは北極圏の問題だ。ロシアが対処してきた事実だ。

 何かの記事で、おかしい話を読んだ。議会の会議で、アメリカ海軍大将が、砕氷船艦隊の状態について尋ねられ、アメリカには規則的に故障する砕氷船が一隻しかないことが分かった。彼に質問した下院議員は恐ろしくなった。現時点で、北極探究では、ロシアは多くの点でアメリカをしのいでいる。地球温暖化現象という条件で、もし北極海航路が開かれれば、スエズ運河はほとんど不要になるだろう。スエズ運河を通るその長い航路は不必要になるだろう。それはロシアと中国に膨大な恩恵を与えるだろう。

差異は30日

 運送日数の差は30日だ。それは世界貿易、経済、地政学の構造全体を変えるだろう。私はアメリカがそれを分析し、確実にトランプにそれに関して報告していると思う。それは偶然ではなくて彼の考えだ。今その計画を実行するのに、アメリカはどれぐらい有能だろう? それはもう一つの疑問だ。それには莫大な量の資金調達が必要だ。これは単に、そこを購入するのではなく、この地域に投資をすることだ。だが我々は、アメリカ合衆国には巨額の借金があり、国は危機にあり、苦境にあるのを見ている。

 私は、私の考えでは、アメリカ合州国の政治情勢に、従って、世界中で起きる全てのことに重大な影響を与えるだろうジェフリー・エプスタイン事件に皆様の注意を向けて頂きたい。私はこれは非常に重大な危機だと思う。だから、それがどの程度まで可能か不明確だ。けれども我々はアメリカ合州国が拡大、領土拡大によって伝統的に発展したことを覚えておくべきだ。これは単にアラスカ、カリフォルニアやテキサスの問題ではない。

 私はアメリカ合州国は、当初ニューヨークにおける少数のヨーロッパ人入植地だったと繰り返したい。彼らはそこに到着した数百人のオランダ人とイギリス人だった。後に、この拡張は、太平洋に至るまで、インディアンドの全ての土地を占拠した。彼らは今やそれを覚えていないが、実際は。

 それは全て、1800年フランスからルイジアナ領域の大規模購入から始まった。

 だがその前に、彼らはインディアンを追い払って、中西部全部をとった。たくさんのインディアンが殺された。彼らは今、種族の70%が完全に殺されたチェロキーをどのように追い払ったか議論している。だから、彼らはこれには経験があるのだ。この意味で、アメリカの伝統は、領土の拡大とは全く矛盾しない。そしてそれは可能だ。彼らが本気でそれを取ることはあり得る。

 この意味で、デンマークは・・・。 おそらく、ごく僅かの人々しか知っていたり、注意を払ったりしない。私はデンマークに行ったことがある。それは、もちろん、本当に良い面白い国だ。だがそこは北欧諸国の中でも、ロシアに対する態度が最もよそよそしいので、奇妙でもある。そう彼らはロシア人を、スウェーデン人よりずっと悪く、ノルウェー人よりもっと酷く扱う。私は全く理由を知らない。だがそれは本当だ。実際、デンマークは非常にアメリカ支持で、非常にNATO寄りの意見だ。実際、もし彼らが彼らに圧力を加えれば、アメリカは何らかの妥協を見いだすことが可能だと私は思う。

 私は、アメリカ合州国も確実に属している全てのグローバル帝国が、ほぼ同じシナリオに従って出現し、発達し、没落するという事実に皆様の注意を向けたい。歴史家、科学者や哲学者が常に何千という理由を見いだすが、正直に言って、これはまだ誰も説明できない謎だ。古代ローマの村が、なぜ現代世界が知ることができる最大の巨大帝国の基礎になったのだろう? 人口の少ない地域、ヨーロッパ周辺の小国イギリスが、どのようにして、突然太陽が決して沈まない世界帝国に変わったのだろう?

 彼らは至るところにいた。ちなみに、何万人ものスペイン人が、南アメリカでだけでなく、南アメリカでその巨大な帝国を作るために、アジアで、フィリピンでも必要だった。それはどのように起きたのだろう? [例として]モスクワを考えよう。数千人の人々が住んでいた小さい村が、なぜそこから巨大ユーラシア帝国が出現する源になったのだろう? 最初はロシア帝国、そしてソビエト帝国、今はロシアだ。それは何だったのだろう? それはどのように起きることができたのだろう? それには極わずかしか努力が必要でなかったことに留意願いたい。実際、モスクワやイギリスや他の人々人は極めてわずかしか努力を必要としなかった。それは内的情熱のようだ。私にはそれが何だったかわからない。それは謎だ。アメリカ合衆国についても同じことが言える。

 続けよう! 人は次第にそれに接近しており、世界の最大の神秘が今まさに解決されるだろうと私は思う! そして皆様はそのことを知らない。

 私は、それについて延々話ができる。だが私の考えでは、誰もこれが起きた本当の理由の全てを見いだすことはできない。アメリカ合州国は、一体なぜ国の東部の少数のオランダ人とイギリス人の入植地から出現し、少なくともこれまで30年間、世界を支配する、この巨大帝国に至ったのだろう? それは一体どのように起きたのだろう? そしてそれは今衰退しつつある。私の考えでは、それは明白だ。帝国がなぜ崩壊するかの理由も明確だ。ある時点で彼らは度を超すのだ。彼らは度を超し、彼らの拡張は度を超す。彼らは取るべきでないものを取る。イギリスもスペインもそれをした。ところで、我々が中国に行き、ロシア帝国が日露戦争をした際、我々はそうした間違いをしたものだった。ラテンアメリカとアフリカに行った際の、能力を超えて行った際の、ソ連をお考え願いたい。

 今それがアメリカに対して起きている。彼らは度を越えている。彼らの取り組みは彼らの能力に対して余りにも大きい。彼らは全てを支配することはできない。彼らは下り坂だ。彼らがグリーンランドを得ようと得まいと、私の考えでは、何も変わるまい。この過程は止められない。これは説明し難いものであり得る。

 だが、それが常に同じパターンに従うのは明らかだ。全てのグローバル帝国は必ず危機に至り、崩壊する。他の何かが代わりに出現するのだ。疑問は次のことだ。それは誰だろう? 次は誰だろう? それは中国なのだろうか? それは中露連合なのだろうか、それとも他の何かだろうか? 不幸にも神は非常に偉大な演劇作家なので、我々は決して完全にそれを理解することはできない。この過程が、グリーンランド問題とは関係なく起きているのは私には明白だ。最も重要なのは、このような帝国は深い危機、思想とイデオロギーの危機にさらされるため、それは合衆国内で起きている。これがアメリカ合州国で起きていることだ。

記事原文のurl:https://russia-insider.com/en/top-russian-talk-show-pundits-explain-why-us-global-power-collapsing-video/ri27563
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 カレン・シャフナザーロフ監督作品、「ゼロ・シティ」「アメリカの娘」「ガーグラの冬の夜」「ホワイトタイガー ナチス極秘戦車・宿命の砲火」は日本でも上映されたことがある。「アメリカの娘」は秀逸。

 彼のアメリカ観、『アメリカン・ドリームという悪夢―建国神話の偽善と二つの原罪』を思い出す。

 岩波書店の月刊誌『世界』10月号 特集1はAI兵器 特集2は日韓関係の再構築へ
 テレビの洗脳番組では決して語られない話題満載。
 メディア批評 第142回 (1)あいちトリエンナーレ展示中止事件を考える (2)対立を煽っているだけではないのか
 (「2)対立を煽っているだけではないのか」に■「拝謁記」の衝撃 という記事がある。納得。

 飯沢匡没後25年記念として「もう一人のヒト」が紀伊国屋ホールで再演中。パンフレットに解説を書いておられる吉田裕一橋大学名誉教授、番組「拝謁記」でもコメントされていた方。最後の靴職人の述懐に納得。

 小笠原みどり氏の下記インタビューを拝聴した。

「米国NSAによる無差別大量監視の被害者でありながら共犯者!? メディアがろくに報じない日本政府の歪んだ対米従属!! スノーデン・ファイルを読み解く〜岩上安身によるジャーナリスト・小笠原みどり氏インタビュー」を9月14日に録画配信! 2019.9.10

 今日の日刊IWJガイドは

日刊IWJガイド・日曜版「『だけど僕は折れない』『自分より公のことを考える』! IWJの岩上安身が橋下徹・元大阪府知事から名誉毀損で損害賠償請求されているスラップ訴訟の一審不当判決で、岩上安身と弁護団は判決翌日9月13日に、控訴の手続きをとりました!」2019.9.15日号~No.2558号~(2019.9.15 8時00分)