民主主義の原理に基づき幸福と道徳を融合させることの意味 長期間にわたる民主的実践の必要性から

天野統康さんのブログ「金融システムから見る経済社会論」より転載させていただきます。


 

 

今回は道徳的実践を長期に渡って行うには、道徳と幸福が融合する必要性があることについて解説する。

 

18世紀のドイツの哲学者カントは道徳と幸福が融合した時に、人間は「最高善」の状態になる、と述べた。

 

 

幸福を意志の基底原理とはせず、善の義務を強調したカントだが、実践的な理性は徳と幸福の一致を求め,それを「最高善」の状態とした。善を幸福の意識と融合させなければ人間には長期的実践を行う事ができないと考えたからだろう。

 

以下の図は、民主主義の善と権利を促進する幸福の領域に「自己の幸福」を見出す民主的自律型個人の意識の円モデルである。

 

 
このモデルは、幸福(快)の領域と道徳(善)の領域が民主主義において融合し、長期に渡って民主的な善行を作りだす意識の形成を表している。
 
人間の行動の基本は快を求め、不快を避ける幸福追求の原理にある。

 

そのため長期にわたって善の行動を実現していくには、善行によって生じる快(リターン)の可能性を「意識化」し、善行によって生じる不快(リスク)の可能性を「無意識化」することが有効になる。

 

多くの宗教に共通している行動の結果としての善行による天国と、悪行による地獄の概念はこの快、不快の原理を活用している。

 

民主主義も善行を促していく手段としてこの原理を活用しなければならない。

 

そうするにはカントの述べた定言命法(普遍妥当と思われる善を促す命令)に基づく行動は、「結果を問わず無条件に正しい」という価値を、個人の尊厳の実現という民主主義の目的と結び付ける事が有効になる。

 

結果を問わず、というところが重要である。

 

物事は結果を出せる場合もあれば、出せない場合もある。

「政治は絶望との闘い」という言葉があるように、結果を出そうとすると失敗することが多く、不快となりやる気を失う(特に政治活動のようなボランティアの場合)。

 

しかし、結果に関係なく正しいとなれば、民主主義の原理を促進する行動が結果を問わず正しい、という善の行動による快が意識化される

 

実践にでる全ての人が快を実現することが可能になる。

 

人間の本能に逆らっても物事は長続きはしないしないが、本能に即しているならば長期にわたって実践することは可能となる。

 

民主主義が永遠の政治闘争の制度であるならば、より多くの人々の参加を促し、長期間にわたり継続される意識を作り上げることが必要となる。

 

上記の道徳と幸福の融合したモデルは民主主義の善に基づく楽観主義を意識的に作り出す営みなのだ。

 

 

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(記事終了)

 

 

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