人々を殺しているのはイスラエル人の無関心だ

2019年5月25日
Andre Vltchek
New Eastern Outlook

 過去、私がイスラエルに行った(より正確には「通過した」)のは、いつも何か敵対的な目的のためだった。ガザやヘブロンでのインティファーダ(民衆ほう起)に対する残忍な抑圧について書いたり、ベツレヘム周辺の土地奪取の狂気について発言したり、イスラエルがあらゆるす国際法や国連決議に違反して占拠している、不気味な、過疎化されたゴラン高原から報じたりするためだった。ありとあらゆる場所で私は働いた。ガザのシファ病院やラファ難民キャンプ、「ゴラン」、ヨルダンとの境界、ベツレヘム。

 私はベン・グリオン空港に到着し、テルアビブかエルサレムかハイファで一泊し、あわただしく連絡相手(左翼の友人たち)に会い、朝、「最前線」、というか、いわゆる「ユダヤ人国家」がその「周縁部」として何十年間も維持している「最前線」の一つに向かって急いだものだった。

 だが今回は私は、全く逆のことをしようと決めた。

 イスラエルのベンジャミン・ネタニヤフ首相が、その全ての自制と羞恥心を失ったことが明白になったから、アメリカが彼の狂気を十分利用するだろうことが明確になったので、アラブ諸国の大半と同様、ヨーロッパは、パレスチナ、シリアあるいはイランを守ることを絶対に何もしないだろうと確信し、たまたま「近く」(エジプト)にいたので、私はわずか48時間「訪問」し、一つの単純な目的のため、テルアビブ行きの切符を買った。イスラエル市民を観察するため、彼らが何をどのように考え、欲しているのか理解するため彼らと話をしてみるために。彼らは世界を一体どのように見ているのか、特に彼らが暮らし、戦い、殺している地域を一体どのように認知しているのか。

 それで、私はカイロからアンマン経由で、イスラエルまで旅した。かつてそこで、2日間、私は真新しい速い優雅な2階建て列車でテルアビブとエルサレム間を通勤した。私は多くの人々と話をし、彼らを挑発して、彼らが存在している条件を説明させた。政治制度と(彼らが常に主張する「民主的」)選挙を通して、彼らの大半が支持し続けているアパルトヘイトを説明させるために。

 

 もちろん、イスラエルが本当に一層「民主的で」あればあるほど、彼らがパレスチナ人や地域全体の他のアラブ人を陥れている状態は、実際、一層恥ずかしい。何百万もの人々キャンプに閉じ込めている政府をイスラエル国民は続けて選んでいる。彼らは中東各国で戦争と軍事衝突に火をつけている連中を選出している。

 当然、もし人が、ベイルートかアレッポに暮らしているなら、この全ての恐怖が、イスラエル国民が全く「邪悪だ」から、起きていると想像するのは容易だ。実際、彼らの北アメリカご主人に、革ひもから放たれた血に飢えた一群のロットワイラー犬がいる。

 だがイスラエル人と交流してみると、すぐ奇怪にも、そうではないのを悟るのだ。

 多くのイスラエル人は少し混乱していて、内気で、内向性のように思われる。

 彼らは「自分の殻に閉じこもっている」。彼らは「周りの世界に関心を持っていない」ように思われる。

 最も衝撃的なのは彼らの野蛮さではなく、超然とした態度、無関心と自己本位だ。

 だがこの全ては「彼らの大部分がユダヤ人だから」ではなく、彼らがヨーロッパ人だからだ。

 実際、イスラエル(元来モロッコやイエメンやエチオピアや他の場所からきた)に住んでいる非ヨーロッパ系ユダヤ人の大部分は、二流市民のように、あるいはもっと悪くさえ扱われている事実はほとんど知られていない。

 イスラエルはヨーロッパの中東「前哨基地」だ。大部分の国民の思考様式は、主にヨーロッパ風だ。テルアビブ、ハイファやベールシェバや、エルサレムのユダヤ人居住区周辺の信心深くない地域で人々と話をしてみて頂きたい。そうすれば同じ結論にする可能性がきわめて高い。

 白人、ヨーロッパ系イスラエル・ユダヤ人の「政治的認識」は、ヨーロッパ人のそれと、まさに同水準にあり、つまりゼロに近い。

 イギリスは、他のどの国より多くの軍事基地と前哨基地を、世界中に保有しているかもしれない。イギリス軍は、いくつかの軍事作戦や外国政府打倒「プロジェクト」に関与している。これらの「プロジェクト」は、毎年、何百万人もの無辜の人々を殺している。だが、ロンドンで、テート・モダン美術館や、コベントガーデン・オペラハウスや、無数のファンキーなナイトクラブの一軒に行き、彼らの国の残忍な歴史に関して、人々を会話に加わらせようとお試し願いたい。彼らは、あなたをあざけり笑うか、対決するか、あなたが何について話をしているのか、なぜなのか理解しないだろう。

 フランスで、同じことをして頂きたい。そうすれば同じ結果になる可能性が極めて高いだろう。フランスはアフリカでの新植民地主義プロジェクトに関与しており、何百万という「より下位の人々」がその過程で破滅させられている。だが何人のフランス人が知っているだろう、もし彼らが知っているとして、彼らのうち一体何人が、それを気にかけたり、まして止めようとしたりするだろう。黄色のベストをご覧願いたい。彼らの一体何人がフランス新植民地に公正を要求しているだろう?

 イスラエル人の思考様式も極めて似ている。

 イスラエル最大の都市、テルアビブを例にとろう。それは北アメリカやイギリスより良いインフラで、地球上最も裕福な場所の一つで、建築家プレストン・スコット・コーエンによる傑作の現代美術館などの文化施設がある。テルアビブの緑地帯や公共地の全ては、地球上の最も住み良い都市の一つとして、ランク付けできよう。

 だが誰にとってか? 奴隷にされ、国を追われ、搾取されているこの地域の人々の、一体どれだけの犠牲で?

 どこかで聞いたように思われるだろうか? ヨーロッパが、コンゴや、インドネシアや、インドや他の国々の人々の骨や死体や窮状の上に建設した全ての博物館、大聖堂、公園、公立病院や大学と同様だ。全てがヨーロッパ人のためながら、「他者」から略奪された資源や、「他者」の奴隷的労働者に贖われているのだ。

 マドリッド、ブリュッセル、ベルリン、パリ、アムステルダム、リスボンあるいはロンドンで、これの全てについて話をして頂きたい。あなたは理解されない可能性が高い。とがめられる可能性が高い。タクシーやパブから放り出され、侮辱されたり、肉体的に攻撃さえされたりする(それは、例えばロンドンで私に起きた)。

 ハイファやテルアビブで、それについて語れば、結果は似たようなものだろう。(イスラエルにはヨーロッパ(より)多数の自己批判的な人々がいるので)もう少し穏やかだが、あなたと意見が違うかもしれない人々は極めて不快で、時々一層暴力的であり得る。

 そして他のあらゆる議論が尽くされた時、ほぼ確実にホロコーストが話題になる。

 

 そしてホロコーストというのは、発音されるや否や、イスラエルにまつわる、あらゆる議論と批判を終わらせる言葉だ。それは全員を黙らせる呪文のようなものだ。

 更に、ホロコーストは、第二次世界大戦終結後のヨーロッパから中東へのユダヤ人大移動と関係している。「何百万というユダヤ人が殺されたので、彼らは中東に移住したり、移住させられたりする完全な権利を持っている」という論理だ。

 それは、イスラエル国民同様、欧米人が、知的に一体どれほど従順で「臆病」になっているかということの奇妙で強力な証拠だ。

 ホロコーストに言及することが「終わり」であってはならない。そこから議論が始まるべきだ!

 ホロコーストは、ヨーロッパ人(ドイツと、同じくその同盟国のいくつか)により、ユダヤ人、ロマと共産党員に対して行われた。何百万という人々が、法外な想像も及ばないほどひどい死を遂げた。

 そしてそれから?

 典型的に身勝手で邪悪なイギリス植民地主義の方法で、加害者は報酬を与えられ、新たな被害者が生み出された。

 ドイツは完全に再建され、一方、パレスチナ人(イギリス人の心の中では非人間)が、ヨーロッパによる犯罪に対し、代償を支払う人々として選び出された。

 なぜユダヤ人にバイエルン全体を与えないのだろう? そこからヒトラーが来たのだ。そこに初期の彼の支援者が住んでいたのだ。そこがいくつか酷い殺害が犯された場所だ。

 ドイツのバイエルンや中央ヨーロッパは、ナチの狂気が始まる前、何百万というユダヤ人がくつろいでいた場所だ。例えば、20世紀の最も偉大な作家、フランツ・カフカは、しばしば、彼自身をドイツ語で書く、ユダヤ系チェコ人だと描いていた。

 状況の重大性と大変な極悪非道さを悟る前、ドイツのユダヤ人の大部分は単に「裏切られたように」感じていた。彼らは、倒錯した奇人アドルフ・ヒトラーやビールをがぶ飲みする彼の仲間同様、ヨーロッパ人だったのだ。

 すると埋め合わせが、なぜバイエルンではないのだろう? なぜパレスチナなのか?

 無言の真実はこういうことだ。イギリスとアメリカが中東の強力な前哨基地を非常に欲していたため、再び彼らが、まさに戦前と戦中と全く同じ強力な工業化されたドイツを欲していたため。

 連合軍諸国は知っていた。怒りに満ちた大変な苦痛で、ヨーロッパのユダヤ人はパレスチナに来て、ほぼ一斉に宣言するだろう。「二度とさせないぞ!」。 「我々は今、ここで、我々の生存のために戦うぞ!」

 だが悲しい現実は、強制収容所でユダヤ人を焼却したのは、パレスチナ人ではなく、アラブ人でもなかった。アラブ人は、異なる恐怖、ヨーロッパ植民地政策の恐怖で苦しんでいる、実際、同じように被害者だった。

 二つの被害者、二つの集団を、ヨーロッパの人種差別、植民地政策と帝国主義への反対で合併するのではなく、イギリス人や他の連中は、彼らを「分割して、支配する」のに成功した。彼らが何世紀もの間、全世界に使ってきた恐ろしい帝国主義戦術だ。

 

 もちろん第二次世界大戦の恐怖の後、多くのユダヤ人が共産主義者や無政府主義者として中東に行った。彼らは新しい世界を築くことを望んでいた。彼らは砂漠を庭園に変え、パレスチナ人や他のアラブ人と一緒に、調和した、素晴らしい、寛大な国に住むことを望んでいた。この夢は決して実現しなかった。イスラエルでは共産主義は打倒され、国際主義もそうだった。

 軍国主義、国家主義と宗教的過激主義(イスラエルの保守的宗教政党は常に政治的な少数派だが、彼らを連合に取り込まずには、政府は組織できないように見える)。

 それからソ連の反共産主義ユダヤ人の津波(そして、ユダヤ人だと主張したが、しばしばそうでない人々)が来た。彼らを受け入れるのは、明らかにイスラエル・エリートの政治的決断だった - 彼らはイスラエルを、右に動かし、「独占的なユダヤ人の権利」のために、アラブ住民の権利に対するイスラエルの争いを「復活させた」」。身勝手に。極めて身勝手だが、それは全て完全にうまく機能した - 国家主義者と保守主義者にとって。

 パレスチナ人にとって、それは更にもう一つの大惨事。全ての希望の終わりだった。

 ヨーロッパや北アメリカと同様、イスラエルの政治状況は完全に極右、右翼、中道右派に決められている。左翼、共産主義者や国際主義者や本物の社会主義者は、ごく少数の前衛芸術劇場や「社会の周辺」でしか見つけられない。

 

 さて、イスラエルの暮らしに戻ろう。2018年度の人間開発指数(HDI)は、フランスや韓国やイタリアを越えて、世界で22番目と高い。悪くはないだろう?

 またしても疑問は、一体誰にとってだ

 興味深いのは、パレスチナ、ゴラン高原、シリア、イランを論じようとした際、私はいつも怒りには出会わないことだった。白人のヨーロッパ・イスラエル人は、パレスチナ人、アラブ人、イラン人を本当に憎んでいるだろうか? 私の結論はこうだ。そうではない。彼らは憎んでいない! なぜならこれらの人々は存在しないから、憎んでいないのだ。人は存在しないものを憎悪することはできないのだ。そうではないだろうか?

 シリア人に対する爆撃、パレスチナ人に対する銃撃 - それは全てビデオゲームのようになった。何の悪気もない、ヨーロッパ・ユダヤ人の特権的地位を維持するため「しなければならない」ことなのだ。入植地建設と同じことだ。

 私が現地にいた時、テルアビブは新しい電動自転車に夢中だったのをご存じだろう。自転車用車線は、それでいっぱいだった。誰がパレスチナ人に関心を持つだろう?

 人々が何時間も行列して最新展示を待つ状態で、博物館は大混雑だった。至るところでのコンサート。最高のもの。シリア? シリアなんか、どうでもいい! ファラフェル・フュージョンは無数のカフェで新たな高みに達していた。クラシック音楽家が、エルサレム新駅で、大衆の前でグランドピアノを練習していた。非常に地下深い駅、誰も、それが豪華なハイテク核シェルターであることを疑わない。

 間もなく、もう一つのより新しい駅が、アメリカ大使館をエルサレムに移動させたことに対する大きな感謝として、「ドナルド・トランプ駅」と呼ばれることになっている。

 イスラエルでは、ほぼ誰も宗教上の教えを実践していないが、それでも安息日には国全体が停止する。それも、無数のパブやバーやクラブが飲んだくれを追いだしてから、朝早い時間まで、わずかの数時間に過ぎない。

 イラン? イスラエル政治家は専門家だ。彼らは欧米が何を望んでいるか知っている。そして彼らは喜ばせるため彼らの方法でやる。ワシントンの偉大な同盟国で、イスラエルの秘密の仲間サウジアラビアと同じだ。

 一日後、全てがとても見慣れているように感じ始めた。私はそう感じざるを得なかった。私は私がヨーロッパにいるように感じた。同じ身勝手な態度、日和見主義、無関心。

 「我々が良い生活ができる限り、我々はそれを維持するため何でもする!もし「他の所にいる」何百万人もが我々の幸せのために命を捧げなければならないなら、誰が気にかけるだろう? 彼らを死なせろ!」

 オペラ公演、最高の公共輸送機関(ドイツ製)、高級車(主にドイツ製)やクラシック音楽(大半が、やはりドイツ産)。地元のぜいたくなブティックのヨーロッパ・トップ・ブランド。公園のキュートな飼い犬。

 パレスチナ人は存在していない。アラブ人は主として厄介ものとして存在している。非ヨーロッパ系ユダヤ人は便所掃除にふさわしい。

 真面目な話、モロッコ系やイエメン系ユダヤ人が、パレスチナ人女性や子供に発砲する命令を与えて大隊を指揮しているのを聞いたことがおありだろうかか? それから質問されたい。それは本当に「ユダヤ人であること」なのか、それともヨーロッパ植民地主義の遺産なのかと?

 実際全くお馴染みではないか? イギリスやフランスとイスラエルの唯一の相違は、ロンドンやパリと、荒廃させられた新植民地との距離が何千キロメートルもあることだ。テルアビブからパレスチナ人の破壊された生活までは、車でわずか数分のことが多い。

 

 ヨーロッパでのホロコースト以前に、ドイツ人は植民地で、彼ら最初のホロコーストを行っていた。今ナミビアと呼ばれる場所、南西アフリカで。彼らは、そこで、ヘレロ族を含め、原住民の85%以上を殺害した。ほとんど誰もそれについて知らない。私は調査するためそこに行き、書き、報告を発表した。

 第二次世界大戦中、強制収容所でユダヤ人を拷問にかけ実験したメンゲレのようなドイツ人医師たちは、以前アフリカの人々を殺し、ひどい拷問にかけた医者に訓練された。

 「ホロコースト否認論者」はこの情報を憎悪している。それは「ホロコーストは起きなかった」、あるいは「第一世界大戦後、不公平な平和で屈辱を受けたドイツが、単に「やり過ぎた」だけだ」という彼らの「発見」を完全に否定するからだ。そうではない、ドイツは、ほぼ全人口を簡単に根絶できることを証明していたのだ。だがアフリカの人々は、ヨーロッパ人にとっては重要ではないのだ。ホロコーストはヨーロッパ大陸で起きたに過ぎない(ジプシー/ロマも、どういうわけか、同様に被害者と認められていない。チェコ共和国では、ロマ絶滅キャンプが、何の記念碑もなしに養豚場に換えられた)。彼ら、非ヨーロッパ人被害者も、同様に、イスラエル人の大部分にとって、重要ではないのだ。

 ヨーロッパでホロコーストが始まったとき、ユダヤ人の大多数は彼らの良き隣人、ドイツ人がこのような残虐行為を行えるとは信じられなかった。明らかに、彼らは自身の歴史を知らなかったのだ。ドイツや他の欧州諸国は、世界中で、ホロコーストを行っている。全ての大陸で。何世紀間も。しかしながら、被害者は白人ではなかったので、彼らは被害者とされる資格がなかったのだ。

 第二次世界大戦が終わり、主としてソ連がドイツ・ナチを破った後、生き残った多くのユダヤ人がパレスチナに向かった。我々が前に言った通り、殺人犯は決して本当に罰せられなかった。ドイツの大量殺害場の報いを受けたのは、無辜のパレスチナ人だった。

 だが最初に到着したユダヤ人は一体誰だったろう? 彼らの大部分は、第二次世界大戦の初めに「ドイツ人が「このような罪を犯すことができる」とは信じることができなかった人々だった。事実を受け入れよう。彼らはヨーロッパ人だった。おそらくフランス人や、イタリア人やオランダ人やチェコ人や、ドイツ人さえ越えるヨーロッパ人だった。

 イスラエルではなく、アメリカにたどり着いたキッシンジャーのように。彼の「ユダヤの血」は全く無関係だ。重要なのは彼の「文化」だ。そして彼の文化は、ヨーロッパ植民地主義者、帝国主義偏屈者のそれなのだ!

 苦しみは別として、ヨーロッパのユダヤ人は第二次世界大戦前に、ヨーロッパで教育を受けた。彼らの文化基準はヨーロッパのものだった。彼らの大部分が1940年代後期にヨーロッパ人がアラブ人を見たのと同じ目でアラブ人を見てい。私はこれ以上多くを言うべきだろうか?

 

 そして今、ドイツ議会崩壊から64年、イスラエルは「欧米文明」の切り離せない一部だ。つまりこうだ。イスラエルは優越感に取りつかれている。イスラエルは完全に、狂信的に、唯一の真実はヨーロッパと北アメリカの真実だと確信しているのだ。イスラエルは、自身の大義を推進するため、欧米人ではない / ユダヤ人ではない何百万人もの生命を犠牲にするのをためらわないのだ。正義は、ヨーロッパ人と北アメリカ人のためと同様、白人ユダヤ人のためにのみ存在しているのだ。

 イスラエルは「ファシスト国家」ではない。だがイスラエルは欧米と同じアパルトヘイト国家で、アパルトヘイト手法で世界全体を扱っている。それが実態だ。アパルトヘイトは自国民のみに素晴らしい生活を保障するのに使われ、他はどうなっても構わないのだ。

 イスラエルは、中東いたる所で、アフリカやカシミールで、フィリピンや世界の多くの他の地域で、欧米のひどい帝国主義冒険と完全に統合されている。

 欧米と同様、イスラエル国民は何も知らず、何も知りたいと望んでおらず、彼ら自身以外の何も気にかけない。

 オーストラリアやタイやメキシコでの休暇? それは延々論じることが可能だ。それが重要だ。だが、征服され植民地化された人々の命は、そうではない。

 イスラエルで見聞したことを私は好きになれなかった。アムステルダムや、ハンブルグやパリやマドリッドで見たり、聞いたりすることが好きになれないように。

 同じひとりよがり、偽善、横柄と野蛮

「我々の要求通りにしなければ、お前の足をへし折るぞ。我々はお前の町に爆弾を投下し、お前の土地を盗むことができるが、お前が我々に反撃すれば、我々はお前を爆撃して石器時代に戻すぞ。なぜか? なぜなら我々は全能の欧米の一部だからだ。なぜならお前は、もしお前が自身を守り始めたら我々に何ができるか知っているから!なぜならお前は恐れおびえて服従するから。そして何より、我々の国民だけが重要なのだから。」

 そうこれは最初ヨーロッパに、次にアメリカに、植民地が支配された方法だ。イスラエルは学んだ。素早く学んだ。被害者は自身を素早く虐待者に換えることができるのだ。

 これについては、どんな国の法律もはっきりしている。自分の家族や親類の多くが残酷に殺されたからといって、全く異なる人々の集団を打ちすえ、強奪し、殺し始める権利は得られないのだ。

 自分が人種差別の被害者だったからといって、他人に対する植民地主義行動は正当化されないのだ。

 そう、いつも通り、私はイスラエルのインフラに感銘を受けたが、それが役立っている人々にではない。アパルトヘイトの間に、南アフリカは世界最大のハイウェーをいくつか建設した。白人のために。他の人々はどん底で暮らすことを強いられた。イスラエルも同じことをしている。

 さらに酷いことに、イスラエル首相は戦争犯罪人のように振る舞っている。しかも彼はその報酬として、彼自身の国民に再選されたのだ。

 私は集団的責任を信じている。自分たちのために、盗みや殺人が行われるのを大目に見る人々の無関心は、それ自身ひどい犯罪だ。

 長い酷い何世紀にもわたって、人種差別的狂信者のヨーロッパ人により、ユダヤ人は拷問にかけられ、屈辱を受け、殺害された。今、国際主義者や進歩的勢力に合流する代わりに、ヨーロッパ出身のイスラエル・ユダヤ人は、彼らの身元を変え、帝国主義圧制者の列に断固加わったのだ。彼らは、かつて彼らを拷問した連中に合流したのだ。

 今彼らが人類に対する罪を犯しているのは、彼らがユダヤ人だからではなく、彼らがヨーロッパ人だからだ。

 Andre Vltchekは哲学者、小説家、映画製作者で調査ジャーナリスト。彼は Vltchek’s World in Word and Imagesの創作者で、China and Ecological Civilizationを含め、多くの本を書いている作家。オンライン誌「New Eastern Outlook」独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2019/05/25/it-is-indifference-of-the-israelis-that-is-killing-people/

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 植草一秀の『知られざる真実』6月9日の記事

 自民公約パンフは「日本の明日を切り刻む」の誤記?

 そして日刊IWJガイド

日刊IWJガイド・日曜版「年金への信用が揺らぐ中、国会では与党の抵抗で予算委員会が開かれない異常事態が続く! 衆院ではとうとう100日間も開会せず! 安倍政権の年金問題追及からの逃亡を許すな!」 2019.6.9日号~No.2460号~(2019.6.9 8時00分)

 大本営広報部は、開かれない国会というあくどい手口を攻撃せずに、目くらましの出来事を熱心に報じている(と思う。見ていないので。)