太田龍氏の未刊遺稿 『西郷隆盛とイルミナティの秘密戦争』の感想

天野統康さんのブログ「金融システムから見る経済社会論」より転載させていただきます。


 

 

 

2018年3月に出版された故太田龍氏(1930~2009)の未刊遺稿 

『西郷隆盛とイルミナティの秘密戦争 日本殺しの真犯人を見つけた!』成甲書房

を読んだ。

 

本書は、太田龍氏が2005年から2006年にかけて執筆した原稿『西郷南洲精神の復活』を

「太田龍記念会」の人々が編集作業を行い出版したものだ。

 

古今東西の様々な文献を網羅してきた博覧強記の太田龍氏が、西郷隆盛と明治維新政府の対立を中心に、西洋と東洋の対立を描き、西洋の暗部と、その西洋に圧倒された東洋の未熟性を描いてる。

 

東洋が西洋に圧倒された理由は、西洋の本質を理解できなかったためだ、という。

 

それは、西洋の裏の権力(太田龍氏が述べるフリーメイソン・イルミナティ、ユダヤ、一神教)に対する研究がなされてこなかったからだという。

 

そのため西洋の権力が創りだした西洋思想の本質が理解できず、西洋の体制も理解できず、明治以降、完全に手玉に取られてきた。

 

つまり欧米に対する現状認識において日本、中国などのアジア諸国は欠陥を抱えてきた。

 

さらにその欧米権力と結びついた日本の権力は二重に深い権力の闇となって現在の日本を混乱させている。

 

西郷隆盛は本能的に、欧米の権力が抱えている邪悪さを直感し、日本を欧米化させようとする明治維新政府に対して反旗を翻した

しかし、その西郷隆盛にも欧米に対抗する思想を作りだすことは出来なかった。

なぜなら、欧米の権力の闇の実態を正確に知らなかったためである。そこに日本の課題があると。

 

日本人が現状を理解するには、

 

1 欧米の権力の実体をしること

2 その欧米権力と結びついた日本の権力の実体を知る事

3 欧米の権力によって作りだされた社会制度(民主主義や資本主義、共産主義)や学問(経済学、自然科学など)、思想の本質のメリット、デメリットを知る事

4 従来の主流の学問では欧米の表の部分しか伝えていない事。裏の部分は主流の学問では分からないこと

 

保守派、改革派に関わらず、まずこの現状認識の前提条件を満たすことが必要である。

 

そのもとで各人の理想に基づいた真の有益な改革案や活動が生まれてくる。