ロシア政治経済ジャーナルの北野幸伯氏の新著『日本の生き筋 家族大切主義が日本を救う』を読む

天野統康さんのブログ「金融システムから見る経済社会論」より転載させていただきます。


 

 

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読者数が56000人を超える超人気メルマガ「ロシア政治経済ジャーナル」の北野幸伯氏の新著

『日本の生き筋 家族大切主義が日本を救う』 1600円

を読んだ。

 

今回の北野氏の本は、いつものリアリズムに基づいた国際情勢分析とは少し違い

現在の日本が抱える様々な社会問題と解決策を他国の事例を引き合いに出しながら論じている。

 

この本の主題は北野氏の「日本を良くしたい」という真摯な思いだ。

 

ここで述べられている良くするとは、日本人の幸福度を上げることである。

 

最初に国連の世界幸福度ランキングが紹介されている。

 

日本は54位と主要先進国のうち最下位。

 

日本人の幸福度が低い事はこの国連の調査だけでなく様々な世論調査からも一貫している。

 

例えば、

 

・平均睡眠時間は世界100か国で最下位

 

・日本企業の社員の「やる気」は139か国中132位と最下位クラス

 

・仕事にやりがいを感じているは35か国中最下位

 

など。

 

それでは日本人の幸福度を上げるにはどうすればよいのだろうか?

 

北野氏は人々の生活に「余裕」がなければならない、と説く。

 

今の日本の幸福度が高くないのは、平均睡眠時間が世界最下位という数字に表れているように日本人の生活に余裕がないためだ。

 

それでは何の余裕を増やせばよいのか?

 

それは「家族」である。

 

これからの日本人が幸福になるための規準は戦後の日本が取り入れた会社教でもなく、極端なナショナリズムでもなく、「家族大切主義」であるという。

 

生活の基本単位である「家族」を基準にし、家族が余裕をもって生活できる政策を実施することで、子供も成人も高齢者も幸せに生きることができる。

 

それは国を健全な形で発展させ、結果的に個人を幸せにすることになる。

 

その観点から家族の生活に「余裕」を与え幸福度を上げる様々な政策の提言がなされている。

 

少子高齢化、格差社会、地方過疎化と関東一極集中、長時間労働、健康問題、介護問題、食糧自給率の低下など。

 

これらの様々な社会問題をどのように日本が解決していけばよいのかを、海外で成功した政策を紹介しながら現実的な解決策が提言されている。

 

北野氏の提案は政府がその気になれば全て現実的に可能な政策であり、直ちに効果が見込める政策である。

 

公教育で朝の給食を実施し、学童保育には夕方や夜の給食も実施することで、和食を復活させ、国民の健康を促進し、米の自給率を上げることを実現させる提案などは見事だと思う。(ロシアの公教育では朝も昼も給食がある)

 

家族に余裕を持たせる政策を行う事は、日本人の幸福度を間違いなく上昇させる。(人間の尊厳の尊重)

 

そして生活に余裕を持たせるという事は、個人の自由を拡大させることになり、一人一人の人格に基づく自由な発展を促進することになる。(個人の尊厳の実現)

 

私も北野氏が提案されている内容に大賛成である。

 

ただし実行に移すとなれば予算の拡大は必須でありそのための財源が問題になる。

 

予算の拡大と格差是正を同時に掲げるならば、所得税の増税や資産税のような富裕層向けの増税は避けられない。

そのことについての提言はあまりされていなかったので、今後は具体的な財源の提案も期待したい。

 

日本の将来を良くしたいと考えている方は、海外の情報も含めてとても分かりやすく書かれた知恵の宝庫なので是非お読みください。

 

 

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(記事終了)

 

 

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