1913年 世界中の反ユダヤ活動を監視するユダヤ人団体「ADL」

世界中の反ユダヤ活動を監視するユダヤ人団体「ADL」

アメリカにおけるユダヤ人団体は数百とある。 その中で最大と言われるのが「ADL」(ユダヤ名誉毀損防止連盟、Anti-Defamation League)である。 ADLはユダヤ人結社「ブナイ・ブリス」(1843年に設立されたユダヤ人の互助組織)から豊かな財政支援を受けて1913年に設立されたユダヤ人団体である。 ADLはアメリカに25の事務所を、カナダに2つの事務所を持ち、人事・コミュニケーション・教育・都市問題・社会問題・宗教・法律の専門家を含む300人の職員を抱えている。 現在、ADLはイスラエル支援を前面に押し出し、シオニズムに反対する者たちやイスラエルを非難する者たちへ圧力をかけている。

元CIA幹部であったビクター・マーケッティはADLについて次のように語っている。 「アメリカにおけるADLの力にはすごいものがある。 ADLはどのような人にでも然るべき地位や仕事を与えることができ、そこから引きずり下ろすこともできる。 また、企業を成功させることも失敗させることも自在にできる。 今日のウォール街はADLやユダヤ人新興勢力のなすがままになっている。 アメリカ国内に張り巡らされたユダヤ組織網を使うことでADLは議会のメンバーを当選させることもクビにすることも好きなようにできる。 マスコミの人達も、ADLとADLを支持する人々に怯えながら仕事をしている」。

シオニズムに反旗をひるがえしたユダヤ人ジャーナリストのポール・ゴールドシュタインとジェフリー・スタインバーグは著書『ユダヤの告白』の中でADLについて包み隠さずに次のように述べている。 「ADLは、ユダヤ人が非難されるたびに『反ユダヤ』と叫ぶような組織を作ることで、ユダヤ人に向けられた非難の内容を覆い隠し、正当な非難と正真正銘の反ユダヤ主義との区別をあいまいなものにしてしまおうとしてきた。 ADLは今日アメリカやヨーロッパやラテンアメリカの全てのユダヤ人社会にその触手を伸ばしている。 ADLは多くの地方で弁護士会を組織することによって、また、州および連邦裁判所の判事の選任に影響力を行使することによって、アメリカの司法機構のほとんど全てに多大な影響力を与え続けている」。

1993年3月頃、ADL不法スパイ事件が公にされた。 この事件はサンフランシスコで起きた。 多くのアメリカ国民の個人情報を記録した秘密ファイルがサンフランシスコのADL事務所にたくさん保管されていることが分かったのである。 しかも、ADLがアメリカ国民の個人情報をどうやって手に入れたのかと言うと、サンフランシスコの各警察署に勤める警察官を通してであった。 それらの秘密ファイルはどれもサンフランシスコの各警察署が保有していたものだった。 ADLは多額の資金を賄賂として使い、多くの警察官を抱き込んでいった。 また、ADLは多くの警察官を豪華なイスラエル旅行に誘い、イスラエルの情報機関モサドの下で訓練させていた。 その訓練とはアメリカの警察から秘密ファイルを入手するにはどうすればよいかを学び、各個人・各団体を秘密調査するための心得などを学ぶことであった。 これらの事を公にしたのはサンフランシスコの非ユダヤ系新聞社であった。 従って、初めは小さな報道でしかなかった。 やがて、このADL不法スパイ事件はカリフォルニア州全域で騒がれるようになった。 しかし、ロサンゼルス・タイムズなどのユダヤ系とされる大手マスメディアはそれを故意に取り上げようとしなかった。 しかし、騒ぎが大きくなるにつれ、ユダヤ系とされる大手マスメディアもADL不法スパイを取り上げざるを得なくなり、ついに、ロサンゼルス・タイムズがこの事件を取り上げた。 しかし、なお、アメリカ全体がADL不法スパイ事件で震撼するには数ヶ月を要した。 と言うのは、この事件はカリフォルニア州全体で取り上げられたとは言え、カリフォルニア州の中に封じ込められていた為である。 この事件が公にされてから7ヶ月後の1993年10月、ワシントンポストがようやくこの事件を取り上げた。 のちに、ADLはサンフランシスコだけでなく、シカゴやアトランタでもスパイ活動を行なっていたことが判明した。 ADLはアメリカ東部においても警察官を買収し、警察の秘密ファイルを手に入れていたのである。 アメリカ国民は、自分たちの国で恐るべき私設秘密警察が暗躍していたことに驚愕した。 ADL不法スパイ事件で15の団体および7人の個人が公民権法違反としてADLに対して訴訟を起こした。 同じ頃、シオニスト団体の発行する「ワシントン・ジューイッシュ・ウィーク」は、ADL不法スパイ事件を全米に報じたワシントンポストを痛烈に批判する記事を発表した。

このADL不法スパイ事件は、ADLの不正がアメリカ国民に公にされたという意味では画期的なものである。 しかし、多分、そのうち何事もなかったかのように、この事件は忘れられてしまうであろう。 先に紹介した反シオニズムのユダヤ人ジャーナリスト:ジェフリー・スタインバーグは次のように語る。 「第三者がADLの不正について触れると、ADLは、自分たちが反ユダヤ勢力によって攻撃されていると言って、問題の質をすり替えてしまう。 アメリカでは人種問題や反ユダヤ主義を犯罪として取り締まる法律ができてしまっている。 ADLはこれをフルに使って、自分たちは反ユダヤ主義の被害者であると裁判所に訴えるわけである。 このADLの強力な組織の前にいかなる勢力も対抗することが出来なかった。 それゆえにADLは我が物顔にアメリカを闊歩するようになったのである。  〈中略〉  アメリカの総人口約3億人の中でユダヤ人口はわずか600万人であるにもかかわらず、ADLはアメリカにおける最大の、そして、おそらく最強の私設秘密警察であると言えるだろう」。

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