シャンティ・フーラさんからの情報です。
ユダヤ問題のポイント(近・現代編) ― 第14話 ― ナチスとシオニズム、コインの裏表 ―消えたナチスの行方-

ハーヴァラ協定下のナチスとシオニストの蜜月
ナチスが支配するドイツに、白地に青の線で描かれた六芒星の旗がひらめく場所がありました。ユダヤ人がパレスチナに移住し、キブツ(共産村、開拓共同農園)で生活していくための40もの開拓訓練キャンプ場がそうです。それはナチスの全面協力の下、1930年代を通してシオニスト団体によってドイツ国内に設立されたのです。
ナチスとシオニストの移送に関する秘密協定ハーヴァラ協定の下、ドイツからはパレスチナに向けてシオニストタイプのユダヤ人たちとドイツ製品が盛んに送り込まれました。1935年ドイツの港からパレスチナ移住者を輸送する「テル・アビブ号」は、シオニストがドイツ客船を購入した船で船長はナチス党員、船尾にはヘブライ語で船名が書かれ、マストにはナチスの鈎十字の旗がひらめく代物でした。このナチスによるユダヤ人の移送に関しては驚愕します。
いかにナチスがハーヴァラ協定を重視していたかが窺えます。物品面ではパレスチナにはドイツ製品があふれ、シオニストはその製品を他国に転売するというような状態となっていました。ハーヴァラ協定下のナチスとシオニストの関係は蜜月関係以上ともいえます。このナチスの協力がイスラエル建国のための決定的要素でした。
ナチス無しにイスラエルの建国は無かったのです。これは二重の意味があります。この欄で見たように蜜月関係でのナチスの協力。そしてもう一つはホロコーストです。
シオニストはナチスによるユダヤ人大虐殺ホロコーストを叫び、被害者に成りすまし、ナチスに極悪非道のレッテルを貼り利用することでイスラエル建国につなげたのです。ユダヤ人被害とナチスの悪名、これは現在まで最大限利用しています。
ナチスからネオコンへ
米ソ冷戦終了後、米国をリードしてきたのがレーガン政権以降台頭してきたネオコンです。彼らは1992年に作成された「米国の世界一極支配、ライバルの台頭は未然にたたきつぶす」を提唱する「ウオルフォウイッツ・ドクトリン」を基軸に行動を展開してきました。ネオコンのバックにはロックフェラー家があり、ブッシュ家がその組織を担ってきたといえるでしょう。
子ブッシュ・チェイニーのネオコン政権下での2001年の9.11テロ、アフガン侵攻、2003年イラク大規模侵略テロ戦争、オバマ政権下のリビア侵略テロクーデター、シリア侵略テロ戦争、そしてウクライナのテロクーデター、これら全てが「ウオルフォウイッツ・ドクトリン」から展開されたものです。
ロックフェラーを筆頭とする米国の「偽ユダヤ」たち、とりわけネオコンを担うブッシュ家は、大戦終了(実は戦後から今日まで)までナチスと密接な関係にあり、ナチスをサポートしてきました。ナチス・ファシズムがネオコンに姿を変えたとも言えるのです。
ネオコンの中心メンバーのポール・ウオルフォウイッツやリチャード・パールの師匠が、ドイツ生まれのユダヤ人哲学者シカゴ大学のレオ・シュトラウスです。童子丸開氏提供の情報によると、レオ・シュトラウスはあのユダヤ・ファシストジャボチンスキーが創設したベタールのドイツ支部に所属していた模様。
武装ファシスト団ベタールのドイツ支部は当然ナチスとの交流があり、レオ・シュトラウスはナチズムに深い共感を覚えており、ナチの法哲学者でヒトラー政権を支え続けたカール・シュミットとは彼が死亡するまで深い交際を続けた。とのことです。
ナチス・ファシズムに傾倒したレオ・シュトラウスの愛弟子ポール・ウオルフォウイッツがネオコンの行動基軸「ウオルフォウイッツ・ドクトリン」を作成しているのです。
また童子丸開氏は指摘します。「9.11事件後の軍事政策を担い、米国をイラクに引きずり出した主役の一人に、当時の国防次官ダグラス・ファイスがいる。・・・サダム・フセインを取り除きイラクをコントロールしようとする彼らの異常なまでの執念が、米国・共和党ではなく、イスラエル・リクード党に対する忠誠心によることは今さら疑念の余地も無い。1997年に彼は父親のダルック・ファイスと共に、米国シオニスト機構(ZOA)から年次昼食会招待の栄誉を受けた。・・・ダグラスのリクード党に対する忠誠心は当然といえる。彼の父ダルックはベタール の「戦士」だったのである。」。
ナチス・ファシスト、ユダヤ・ファシスト、ネオコン・シオニストは渾然一体となっており、切り離せないのです。
ナチスと現代米国、その歴史のからみ
この秘密会議の主、名門銀行家シュローダー男爵は、ナチス党員ゲシュタポの高級将校ともなっており、財政面でヒトラーとナチスの全面バックアップを行います。また1936年には、共同経営者としてロックフェラー財閥と投資銀行「シュローダー・ロックフェラー商会」を設立。これによって、ナチス・ドイツ政府とロックフェラー財閥の絆は強くなった。と記されています。
一方「シュローダー銀行」を代表し、ヒトラーに政権奪取の資金提供を確約し、ナチスと米国の資金ルートに深く関与していたとされるダレス兄弟。彼らは米国「偽ユダヤ」のフロントとして暗躍、各国の政治介入、クーデター、傀儡政権成立に従事しています。
兄ジョン・フォスター・ダレスは国務長官、弟アレン・ダレスはCIA長官に就任していますが、彼らが他国介入と情報操作を繰り返す今日の米国のいわば原型で米国の歴史を型どりしたのです。
そのダレス兄弟がナチス政権誕生に深く関わっているのです。ナチスと米国の歴史は分かちがたく、米国の深奥にナチスはからみこんでいるのです。なぜか?
ナチス諜報機関がCIAを生みだしたのです。アレン・ダレスが長官を務め設立したともいえるCIA。この誕生にはナチスの対ソ連諜報責任者ラインハルト・ゲーレンの存在が不可欠だったのです。
その関係CIA工作員には元SSが入り込んでいます。そして元CIA長官アレン・ダレスとその部下だった父ブッシュが「ケネディ大統領暗殺」の実行犯だとの指摘が各方面から出されています。
ケネディ大統領暗殺によって米国はその歴史を大きく転換させられることになったのです。ネオナチ支配の米国は、このケネディ大統領暗殺から生まれた、ともいえるでしょう。

暗殺直前のケネディ大統領夫妻 [Public Domain]
それはイスラエルを支配してきたリクードへ。リクードと同調しながら米国支配してきたネオコンへと姿を変えて流入しています。
元々ナチス自体が、「偽ユダヤ」シオニストの計画と育成によってドイツで政権を握ったのであり、ナチスの背後にはブッシュ家、ロックフェラー家、ウオバーグ家、ロスチャイルド家等が動いていたのです。新世界の到来、統一世界政府設立を目差すNWOが悪魔主義フランキズムであり、それが広義の真のシオニズムです。(NWOがなぜ広義の真のシオニズムか? NWOの新世界とは「新たなエルサレム」を現出させる運動だからです。これはいずれ取り上げます。)広義のシオニズムの底流の上に狭義のシオニズム、革命共産運動、そしてナチス・ファシズムが形成されているのです。
この意味でナチスは広義のシオニズムの一端であり、広義のシオニズムの一部に、ナチスとの名称のマスクを被せたものだといえるのです。しかし、ナチスはその名称での活動が用済みになった時、「人道に対する罪」全てを背負う形で歴史の表舞台から消されました。ユダヤ人に対する加害、ナチス党員は実行犯として責はありますが、真犯人は「偽ユダヤ」らシオニストです。
ところが、彼らはユダヤ人の代表、被害者に「成りすまし」て「反ユダヤ」を叫ぶのです。シオニストは自らが犯した行状その罪全てをナチスに負わせたのです。