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1935年 アラビアのロレンス ―最終話 夢の跡―

シャンティ・フーラさんの情報です。


ユダヤ問題のポイント(近・現代編) ― 特別編5 ― アラビアのロレンス ―最終話 夢の跡―

 大きな夢を描きそれをかなえること、つまり願望の成就が人生で最も大事なこと、世間一般ではこのようによく言われます。しかし願望の種類にもよるでしょうが、願望の成就と幸福は全く異質なことだとつくづく感じさせられます。
第1次世界大戦を皮切りに本格的に始動した世界支配計画、地上世界の支配権を巡り、激しい闘争が水面下で延々と繰り広げられてきたことが見て取れます。そしてそれは現在も完全には終了していないでしょう。しかしその中、莫大な資産を有し絶大な支配力や権力を手にした銀行家や王族たちが幸福であったのだろうか? 少し興味を持ち調べてみれば全く幸福とは違うことがわかります。
例えば今回は王族中の王族ハプスプルグ家が出てきていますが、当主であったフランツ・ヨーゼフ1世の生涯を検索されれば納得されるでしょう。野心、その欲望の成就に切りはありません。本来の素直な自己の欲求ではなく、化学変化させたように化けた欲求だからです。
他者を思い通りに支配コントロールできたる選ばれた特別な自身のつもり、ところが実態は自分の生んだ野心によって自身が束縛支配されているのであり、最終的には野心が自己自身全てを飲み込んでしまいます。また、そこまでは行かないとしても、誰であっても「夢の続き」を追い続ける限りは彷徨い続け、安心して帰る場所を喪失しかねません。
私たちは幸いにもすでに日々の生活の中で、自身が立ち返ることのできる「帰る場所」が開示されています。「ヤマ・ニヤマ」です。
(seiryuu)
注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
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ユダヤ問題のポイント(近・現代編) ― 特別編5 ― アラビアのロレンス ―最終話 夢の跡―

pixabay [CC0] 1 & 2

第1次世界大戦の残る謎

さて、旅路も終わりが近づいた。ぼちぼち家路につくとするかい? ロレンスたちのその後だったね。
へい、でもその前に、やはり気になっているんでさ。御隠居の分からないことって何か?が。
おや、憶えていたんだね。うーん、それは・・・、第1次世界大戦の起こりのことだ。大戦の起こりはサラエボ事件、これでオーストリア帝国、つまりハプスプルグ家の皇位継承者が殺害されている。そしてこの大戦の首謀者はロスチャイルド家だ。となると・・・ロスチャイルド家がハプスプルグ家の皇位継承者の殺害を命じたことになるはずだ。
うーん確かにこれは雲の上の話だ。しかしハプスプルグ家は欧州の王族中でもトップの名家でやすね?
そう名門中の名門。実はロスチャイルド家はハプスプルグ家から爵位を受けている。つまり本来関係は臣下だ。いくらロスチャイルド家が通貨発行権を握り絶大な力を有すると言っても、ハプスプルグ家から見れば成り上がりに過ぎない。当時ハプスプルグ家とロスチャイルド家がどういった関係にあったのかが不可解だ。一方的にハプスプルグ家が嵌められ利用されるとは合点がどうもいかないんだね。
第1次世界大戦の戦敗国となったオーストリア帝国も解体されている。うーん、しかし、帝国は解体してもハプスプルグ家はロマノフ王朝とは違い現在でも健在でやすね?
そう。隠然たる力を有している。帝国はなくなっても本当のところ敗戦によるハプスプルグ家のダメージのほどは不明だ。ロシア帝国、オスマン帝国、ドイツ帝国とは様相が全く異なる。
・・・もしかしてハプスプルグ家とロスチャイルド家との間に密約があったなんて事は・・・? いや、いや、そんなはずがねぇ、なにせハプスプルグ家は皇位継承者が殺害されている。そんな事認めるはずがねぇ。
そう、そこなんだ。分からねぇのが。殺害されたのは皇位継承者夫妻だ。しかしこれはあたしの妄想の部類に入るが、ロスチャイルドとの密約があった、という気のほうが強くなっているんだ。
では御隠居は皇位継承者夫妻の殺害を当のハプスプルグ家が認めた?と? それは一体どういうことで?
うん、殺害されたフランツ・フェルディナントとその妻ゾフィーはハプスプルグ家で異端扱いだった。夫妻は身分違いの貴賤結婚だと。夫妻の結婚式には皇帝フランツ=ヨーゼフ1世も皇族も出席せず、その子息に皇位権は与えられず、ゾフィーはあらゆる場面で冷遇されていた様子だ。
確かハプスプルグ家は「戦争は他家に任せておけ。汝は結婚せよ。」の戦略結婚が有名、また同族結婚を繰り返す血統をやけに重んじる家系でやしたね? そのようなハプスプルグ家では、フェルディナントとゾフィーの貴賤結婚の夫婦は正統家系の一員には認めないと? それで暗殺で除外された?
うん、なにせ真相は藪の中だ。通り一遍の情報しかないので分からない。しかし、その可能性があるような気がする。何か重大なものを得ようとする際には犠牲を捧げるからね。
もし暗殺を容認したとすると、そこまでの犠牲を払いながらハプスプルグ家が得ようとしたのは?
ずばり神聖世界皇帝。彼らの経典タルムードでは「ユダヤ王が世界の真の法王になる。それはダヴィデ王の子孫」とされる。問題は彼らの血統だ。これを踏まえて「天界の改革29」を読んでみてごらん。
・・・うーん、こりゃ、すげーことが明かされている。洗礼者ヨハネがダヴィデ王の血統ということで?
そうだよ。つまりいったんはオーストリア帝国を解体して裏に秘め置くが、時がくれば世界法王つまり神聖世界皇帝としてハプスプルグ家の正統嫡男が君臨。ロスチャイルドはその摂政として実務を担当する、いわば祭司王と実務王、祭司のメシアと王のメシア着任の密約が交わされていたのでは?とね。
うーん、「天界の改革29」を読めばあり得ない話ではないような・・・。それと気になるのがカール・ハプスブルク=ロートリンゲンにデービッド・ロックフェラーの財宝が献上されている点だ、これは?

 

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戦術を変えた?ロスチャイルド家

その話しをすると、お前さんとまた別の新たな旅をしなくちゃならなくなる。ただ種々の障壁と誤算があったロスチャイルドは、世界支配計画の戦術を変更したように見えるね。
・・・もしかして、それはデービッド・ロックフェラーが自分の財宝を献上したことに関わるので?
ふむ、その前に、裏で世界征服計画をたて主導したのはロスチャイルドだ。その中で種々誤算もあった。例えば、パリ講和会議で決定したヴェルサイユ条約の批准に対し米国の上院では拒否。また英国では、パレスチナ委任統治に当たり、規約を改竄しバルフォア宣言を組み入れた委任命令を作成したのだが、英貴族院で非難動議が可決されている。ただし、これらの誤算はまだ何とでも繕える。しかし・・・
決定的だったのが想定外のジューコフ元帥の乱。そしてそれに次ぐのが中東での石油利権でやすか?
そうだね。世界支配計画を最初から最後まで主導するのはやはりリスクが高い。そこで世界大戦を通じ中東での石油利権を握り、台頭してきたロックフェラーを逆利用したように見えるね。
いいところで石油利権でロックフェラーに出し抜かれたロスチャイルドが、今度は逆にロックフェラーを要所は押さえながらも泳がせ、肝心なところで逆に出し抜く戦術をとった?ということで?
そう見えるね。すでに死去したが地上世界では十数年前までデービッド・ロックフェラーは世界皇帝や悪魔大王と呼ばれ、世界中でやりたい放題。地上でまるで「我が世の春」を謳歌しているようにも見えたものさ。しかしその状況が一変する出来事が起きた。2008年のリーマンショックだ。

pixabay [CC0] 1 & 2

てぇことはあのリーマンショックはロスチャイルド家が仕掛けたと?
そうだろうね。仕込んでいたようだ。事実、リーマンショックでデービッド・ロックフェラー系の銀行や企業群は大ダメージを受けたようだ。それでデービッド・ロックフェラーの力が大きく削がれた。焦ったデービッド・ロックフェラーは失地挽回の狙いで第3次世界大戦の勃発を命じた模様だ。
しかし、実際には第3次世界大戦は勃発していない・・・。
そういうことさ。準備が整ってもいないうちに第3次世界大戦の勃発を命ずる独断専行に走り、裏のイルミナティの世界で総スカンを喰らい、支配計画を大きく狂わせたとして責任を問われたのだろう。
それでデービッド・ロックフェラーが命乞いで財宝を差し出したと・・・。なるほど、栄枯盛衰だ・・・。「祇園精舎の鐘の音、諸行無常の響きあり」でやすね。
おやおや見かけによらず随分と詩的だね。まぁ確かに最近はロスチャイルド家も崩壊中の様子だ。幸い地上も世界覇権を夢見て戦ってきた「兵どもが 夢の跡」という感はあるね。さて、ロレンスたちだ。

ロレンスたちのその後

へい、パリ講和会議でファイサルとロレンスは独立国家大アラブ(ヒジャース)王国を主張したが認められず、また、シリア独立を宣言したファイサルはフランス軍によって追放されたんでやしたね。
そう、1920年サンレモで行われた国際会議、そこで8月に決定したオスマン帝国と欧州との間に交わされたセーヴル条約。これもひどいものだった。オスマン帝国はその領土のほとんどを失う。アラブの地はサイクス・ピコ協定に基づき英国とフランスで分割。シリアはフランスが統治することになりファイサルを排斥。現在の中東地図だ。そしてサンレモ会議でも英国らはオスマン側を騙していた。スルタン・メフメト6世の皇帝としての地位の保証とオスマン皇帝家の存続の条件と引き替えに、このオスマン帝国にとり屈辱的過酷なセーヴル条約を飲ませていた。オスマンの民は大激怒。しかし、それもあり1922年のトルコ革命でスルタンは廃絶され、メフメト6世は亡命、亡命先のサンレモで死去だ。
ロスチャイルドが裏にいる英国が約束を誠実に履行するなど全くないと言うことでやすね。ファイサルは追放されやしたが、ファイサルと行動を共にしていたロレンスはパリ講和会議の後はどうしたんで?
失意のロレンスだったが、後の首相で当時植民相のチャーチルに請われ、植民地省顧問に就任していた。そして1921年ロレンスも出席した3月のカイロ会議でファイサルをイラク国王に就かせることに決定、ファイサルは英国委任統治下ではあるがイラク国王となった(ファイサル1世。位1921-33)。なおファイサルの兄アブドラは同じく英国委任統治下のパレスチナを分割したヨルダン国王に納まる。1922年「私の仕事は終わった」としてロレンスは植民地省を去る。その後一兵卒として英国空軍に入隊するなど奇行が続くが、1935年5月ロレンスはオートバイ事故により46歳の若さでその生涯を終えた。
なんか、複雑な上に疾風怒濤のような人生でやすね。突発事故とはいえ、生涯を閉じてしまう前に、ロレンスは抱えこんでしまっていた深い葛藤から抜け出す出口、なにか光明は見つけていたんで?
いや、それは残念ながらなかっただろう。ロレンスの前に共に戦ってきたファイサルが没している。ファイサル1世のイラク王国は、民族上・宗教上の内紛があとを絶たず、ファイサル1世はその心労の中1933年に没している。中東の紛争や大混乱は今も同じだからね。特にイラクはひどい。石油が狙われてきたからね。なおロレンスはアラブの分割案に関してクルド人問題を指摘し大いに危惧もしていた。
ロレンスはヒジャース王国を滅ぼしたサウード家の台頭も危惧していやしたね。
そうだよ。サウジアラビアのワッハーブ主義からイスラム過激派、アルカイダ、ダーイッシュなどが出てきている。本当のところロレンスの危惧は英国の利益というより、人類の行く末に関わるものだった。
えっ?サウジアラビアのワッハーブ主義からイスラム過激派、アルカイダ、ダーイッシュが?? 大問題だ。一体、サウード家とワッハーブ主義のワハビ家とは何者なんで?
もう旅路も終わりだ。それは本編に任せよう。なお、ファイサルの兄ヨルダンのアブドラ1世は、アラブ連合のリーダーでありながら野心を燃やし、イスラエルと秘密裡に通じていた。まぁ「ダークサイドに落ちた」といったところかな? 中東問題の複雑さ難しさの一つだ。支配層の連中は「分断して統治せよ」で支配される側が一つにまとまらないよう徹底的に働きかけ工作をするからね。支配層の連中も必死だ。
人間の持つ弱さ、野心がつけ込まれる対象になるんでやすね。それにしても大混乱の中で解決の糸口もないままアラブを去るロレンスは、複雑な心境で意気消沈でやしたろうね。
そうだ。アラビアのロレンス、映画の最終は、砂漠を去る時がきたロレンスに運転手が語りかける。「帰りましょう」と、それに対してロレンスは「どこへ?」と。悄然と砂漠を去るロレンスの乗る車をバイクが追いぬいていく、これが最終シーンだ。一人孤独に葛藤し彷徨うロレンスを脇に、時勢はどんどん進み、ロレンスを置いてきぼりに追い越していく様子を象徴していたんだろうね。
彷徨えるロレンスの魂というところでやすね。安息場所が見つかっていたのならいいのでやすが・・・。
ほんと、そうだね。さぁ、あたしたちは住処に帰ろう。世話になったね。またよろしく頼むよ。
へい、帰りやしょう。こちらこそありがとうございやした。また、よろしく御願いいたしやす。

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